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【格安SIM】OCNモバイル ONE徹底解説

今回の「徹底解説」シリーズは、NTTコミュニケーションズが運営する「OCNモバイルONE」を取り上げます。

目次

はじめに~ONCモバイルONEとは

「OCNモバイルONE」は、NTTコミュニケーションズが運営する格安通信サービスMVNOで、NTTドコモとは同じNTTグループに属すますので、当然、NTTドコモ回線を利用した格安通信サービスを提供しています。

運営会社のNTTコミュニケーションズは、旧NTT(日本電信電話株式会社)の再編として分割されたNTT4社のうちの1社で、NTTグループにあって、長距離・国際通信事業を担っており、世界で40超の国や地域に110か所の拠点を置き、約22,000名の社員・スタッフを擁する世界最大級の通信事業者のうちの1つです。

兄弟会社であるNTTドコモ回線のモバイル回線を使用した格安通信サービス「OCNモバイルONE」は、2012年に「OCNモバイル エントリー d」サービスの提供を開始、同年、LTE対応の「OCN モバイル エントリー d LTE」を開始しています。

その後、2014年には「OCNモバイルONE アプリ」の提供を開始、音声対応SIMカードの提供も開始しています。
さらに、2016年には、無料Wi-Fiスポットを本格的に提供開始し、併せて、「あんしん補償」、「音声対応SIM5分通話かけ放題」、「音声対応SIM通話料金半額「OCNでんわ」の提供を開始し、サービス拡充を図ってきました。

ちなみに、MVNO事業だけでなく、NTTコミュニケーションズの多くの事業やサービスに冠される「OCN」は、Open Computer Networkの略です。

高い技術力と技術に裏付けされた回線安定性

LINEモバイルが、2016年9月にサービスインする際に、特定コンテンツの通信量を無料化する「カウントフリー・オプション」を本格的に導入するとして話題となりましたが、この仕組みの構築に関わっていたのがNTTコミュニケーションズでした。

通常のデータ通信と、カウントフリー対象のデータ通信を見分けて、有償のデータ容量を消費しない仕組みは、当時はまだ珍しく、NTTコミュニケーションズの技術力の高さを大いにアピールしたものでした。

また、NTTコミュニケーションズは、他のMVNOに対して、必要なノウハウや技術を提供しMVNO事業を支援し、あまり規模が大きくなく、自前で大手キャリアから回線を借りられない事業者に通信回線を貸し出す等のMVNE事業にも積極的です。

そんなNTTコミュニケーションズが自身で運営するMVNO[OCNモバイルONE]は、あまり派手さにないどちらかと言うと地味な存在ながら、その通信安定性には定評があります。

通信速度としての数値が目立って速い訳ではありませんが、混雑時でも通信をスムーズに行えるような技術開発を行っており、数値よりも実際の利用上で、その安定性が評価されるような通信事業者です。

端末セットの割安感は業界随一

同じNTTグループの「NTTレゾナント」が運営する、「Goo SIM Seller(グー・シム・セラー)」との協業によって提供される、OCNモバイルONE回線とスマホ端末のセット価格は、MVNO業界随一の割安感だと評判です(詳細は後述します)。

「Goo(グー)」は、NTTレゾナントが運営するポータルサイト等に使用される商標で、NTTレゾナントの筆頭株主がNTTコミュニケーションズである事から、NTTコミュニケーションズのグループ会社という位置づけです。

中古端末や、キャリア版の新品端末などの調達に独自ルートを持っているようで、他社にはない高品質・低価格の新品・中古スマホ端末を、格安SIMとセットで購入・契約する事ができます。

OCNモバイルONE申込み前の事前準備

契約申込前の事前準備に関しては、本徹底解説シリーズで毎回取り上げて、その重要性を解説していますが、事前準備を怠ったままで契約手続きを開始してしまうと、最悪の場合には、契約自体が無効になってしまったり、開通時期がズレ込んで更新月を過ぎてしまう等のデメリットが生じる場合がありますので、注意が必要です。

OCNモバイルONEに申込む際に必要な事前準備は以下の4点です。

本人確認書類の記載内容に不備がないか確認する

OCNモバイルONEと契約する場合には、例えデータ通信SIMの契約であっても、本人確認書類の提出を求められ、本人と一致しない場合はもちろん、記載内容が申込内容と相違する場合には契約ができなくなってしまう場合もあります。

例えば、転居で現住所が記載住所と異なる場合や、婚姻・養子縁組等で氏名が変更になった場合等は、事前に本人確認書類の発行元で記載内容の修正が必要です。

申込時に記載した現在の氏名・現住所と、本人確認書類の記載が異なる場合には、契約手続きはそれ以上は進まなくなり、状況によっては、契約手続きが無効になったり、旧通信会社の更新月を過ぎてしまう等が起こる可能性もあります。

申込み手続きを開始する前に、本人確認書類の記載内容が現状と合致している事を確認し、もし相違がある場合には、事前i修正しておく事が必要です。

【注意-1】 申込住所の省略について

郵便物の場合、マンション名などを省略して記載してもちゃんと自宅に届く場合がありますが、OCNモバイルONEとの契約時の申込みでは、本人確認書類に記載の正式な住所をしなければなりません。

しかし逆に、本人確認書類に記載の住所が省略して記載されている場合には、申込みの際にも省略されて記載されている住所が正式な住所となります。

ここでいう正式な現住所とは、本当の意味で「正しい住所」ではなく、現住所を表していなければなりませんが、枝番やマンション名などの表記は、本人確認書類に記載通りに申込むと言う事になります。

本人名義・有効期限内のクレジットカードを確認する

OCNモバイルONEの料金支払い方法は、原則、クレジットカードのみとなります。

クレジットカードは、例え家族であっても本人以外の名義のクレジットカードでの支払いは認められないため、「契約者本人名義」「有効期限内」である事が必要です。

【注意-2】 料金支払者を家族にするには

例えば世帯主など、回線契約者以外の名義で支払いを行いたい場合でも、OCNモバイルONEでは原則的に本人名義のクレジットカードでしか料金支払いを受け付けていないため、通常の方法では実現する事はできません。

しかし、世帯主などの料金支払者のクレジットカードの家族カードを回線契約者名義で作る事によって、回線名義は本人、実質的な料金支払者は世帯主という事が可能になります。

ほとんどのクレジットカードで家族カードが発行可能ですが、申込み~発行までは早くても1週間、通常は10日~2週間程度を要しますので、回線契約の予定日から遡って、2週間前には家族カード発行の手続きを開始する必要があります。

WiFi環境・メールアドレスの準備

新規契約の場合はもちろん、他社からMNPを利用して乗換える場合でも、回線の開通時にWiFi環境が必要になる場合があります。

特に、利用する端末がiPhoneの場合にはWiFi環境は必須となります。

ただ、WiFiといっても特に高速通信である必要はなく、公衆WiFiや、他のスマホのテザリングなど、データ通信が可能な環境であれば開通する事ができます。

また、メールアドレスは、契約申込時にも必須ですし、申込み後も、SIMやスマホなどの注文品が手元に届くまで、何通かのメールを受け取る必要があるため、事前に「Gmail」や「Yahoo!メール」等のフリーメールアドレスを用意しておく事をお勧めします。

【注意-3】 キャリアメールは使えなくなる

docomo・au・Softbankの大手キャリアでは、「@docomo.ne.jp」「@ezweb.ne.jp」「@softbank.ne.jp」等のキャリアのドメインを使ったメール(キャリアメール)を利用する事ができますが、MVNOの多くはメールサービスを提供していない場合があるので、事前に、契約完了後も利用可能なメールアドレスを用意しておくことをお勧めします。

MNP予約番号の取得と有効期限

MNP(=Mobile Number Portability:番号持運び制度)は、旧通信会社に発行して貰い、新たな通信会社に届け出る事で、これまで利用していた電話番号を引き継いで、従来の番号のまま利用できる制度です。

このMNP予約番号には、発行から15日間の有効期限がある上、OCNモバイルONEでは、MNP予約番号の有効期限の残日数を「12日間」と指定しているため、MNP予約番号を発行してから、3回内に申込み手続きを行う必要があります。

この事は、MNP予約番号を取得してから、本人確認書類の不備を修正したり、家族カードを発行する等を行う時間はないと言う事になるので、それらの事前準備は、申込み手続き開始前に事前に行っておく必要があると言う訳です。

【注意-3】 MNP予約番号の有効期限が過ぎても大丈夫

有効期限が12日以下になると、OCNモバイルONEは、申込みを受け付けませんが、申込み後に、本人確認書類の記載と申込内容が相違する等、契約完了までに時間がかかって有効期限を過ぎてしまうと、それまでの手続きは全て無効となり、旧通信会社との契約が継続する事となります。

ただし、MNP予約番号の取得は何回でもできますし、有効期限が過ぎてしまっても特にペナルティなどはないので、また最初から手続きをやり直せばよいだけなのですが、更新月の期限ぎりぎりで手続きをしていた場合には、更新月が過ぎてしまって、余分な「解約金」等が発生してしまう可能性もあるので、事前準備をしっかり行って、短期間に契約手続きを完了した方が良いでしょう。

【注意-3】 電話番号が変わってもいいのなら

これまで利用していた電話番号を引き継ぐ必要がなく、電話番号が変更になっても構わない…と言う事であれな、面倒くさい「MNP」制度を利用する必要はありません。

電話番号を引き継がない場合には、単純に「新規契約」になり、新たな電話番号が付与されますが、有効期限もありませんし、「いついつまでに…」といった期間的な制約もないので、契約手続き自体が簡単ですし気楽に進められます。

ただし、一旦失った電話番号は、二度と利用する事ができませんので、「今回は他の番号でも良いけど、次は前の番号で」と言った事はできませんので、注意が必要です。

回線契約の事前準備 まとめ

MNP予約番号の有効期限を軽く見て、本人確認書類の記載内容や、クレジットカードの名義や有効期限の確認を怠ったために、大手キャリアからの乗換え(MNP)で、更新月が過ぎてしまい、本来必要なかったはずの9,500円ものペナルティが発生してしまった実例もありますので、MNP予約番号の有効期限だけでなく、乗換え先の通信会社が求める「有効期限残」にも充分に注意してください。

ただ、2019年11月からのルール変更で、更新月以外の解約・MNP転出のペナルティ(解約金・契約解除料等)は、上限が1,000円となったため、これまで程、有効期限が過ぎてしまう事によるデメリットは小さくなっているのも確かです。

それでも、せっかく進めていた手続きが無効になり、最初からやり直しになるのは、非効率的である事も事実ですので、事前準備をしっかり行っておく事に損はありません。

OCNモバイルONEの料金プランやオプション・サービス

OCNモバイルONEは、マルチ・キャリアではなくNTTドコモ回線によるサービスのみを提供しているため、料金プランはシンプルですが、他社にはあまりない「1日単位」のプランを提供しているのが特徴的です。

OCNモバイルONEの料金プラン

  コース 音声対応SIM SMS対応SIM データ通信専用SIM
日単位 110MB/日 1,600円 1,020円 900円
170MB/日 2,080円 1,500円 1,380円
月単位 3GB/月 1,800円 1,220円 1,100円
6GB/月 2,150円 1,570円 1,450円
10GB/月 3,000円 2,420円 2,300円
20GB/月 4,850円 4,270円 4,150円
30GB/月 6,750円 6,170円 6,050円

料金は全て税別表示

OCNモバイルONEの料金プランは、データ通信専用プランを基本に、SMS機能が+120円、音声通話機能が+700円と、分かりやすい構成になっています。

相場的には、他社MVNOよりも若干割高な設定ですが、通信の安定性等を勘案すると許容範囲と言えます。

日単位プランとは

通常のプラン料金は、月間のデータ量で区切られていますが、OCNモバイルONEでは「日単位」のプランが提供されています。

「日単位」とは、毎日0時にデータ容量がリセットされるプランで、毎日「110MB」「170MB」ずつ使えるプランです。

日単位のプランは、毎日のデータ利用量がほぼ一定の場合に有効なプランです。

万が一、データ容量を使い切ってしまっても、日が変わるタイミングで容量が戻るため、最長でも低速制限は1日で済む訳です。

OCNモバイルONEの初月料金・最低利用期間と解約金など

■ 初月料金 OCNモバイルONEでは、利用開始月のプラン料金は無料となりますが、利用開始月の特定方法が特殊なので要注意です。

OCNモバイルONEの利用開始月は、「××日の10日後を含む月」と規定されており、必ずしも、ユーザーが実際にOCNモバイルONEの通話・通信の利用を開始した月とは限りません。

  • ・ データ通信専用SIM・SMS対応SIMの場合 … 申込み日の10日後を含む月
  • ・ 音声対応SIMの場合 … 本人確認資料の確認が完了した日の10日後を含む月

筆者が今回の記事作成のために契約したデータ通信専用SIMの場合、申込み日は11月1日で、SIMが到着したのが11月4日で、スグにスマホに設定して利用を開始しましたが、この規定により、「初月」は11月1日(申込み日)の10日後の11月11日を含む11月と言う事になります。

つまり、例えば、11月22日にデータ通信専用SIMを申込んだ場合、11月中にSIMが届いて利用を開始していても、規定上の利用開始月は、11月22日の10日後の12月2日になるため、12月に入ってから…というちょっと不思議な事になります。

■ 最低利用期間と解約違約金 一方、最低利用期間内の解約・MNP転出には、「解約違約金」が課金されますが、2019年10月1日以降は、従来の8,000円が1,000円に変更になっています。

また、最低利用期間の起算日も変更になっており、従来は、「本人確認資料の確認が完了した日の10日後を含む月」から起算して6か月間でしたが、こちらもルール変更が行われ、「本人確認資料の確認が完了した月」から起算して6か月となっています。

他社の最低利用期間は12カ月が多いので、良心的と言えるかもしれません。 (ただし、「最低利用期間」や「早期解約違約金」を廃止したMVNOもあります)

OCNモバイルONEのオプション・サービス

OCNでんわ 無料 通常20円/30秒の通話料金を10円/30秒に OCNでんわ 10分かけ放題 850円/月 10分かけ放題 OCNでんわ トップ3かけ放題 850円/月 その月の通話が多いトップ3か所への通話料が無料 OCNでんわ かけ放題ダブル 1,300円/月 10分かけ放題とトップ3かけ放題の両方を利用可能 050Plus 150円/月 8円/3分(固定)16円/分(携帯)のIP電話サービス あんしんモバイルパック 640円/月 下記①+②+➂のパッケージ OCNプレミアムサポート forスマートフォン ① 390円/月 電話とリモートによるサポート・サービス マイセキュア ② 250円/月 インターネット・セキュリティ マイポケット ③ 300円/月 データバックアップ あんしん補償 500円/月 スマホの画面割れ・故障・破損・水濡れなどのトラブルサポート 留守番電話 300円/月 留守番電話です キャッチホン 200円/月 通話中の着信を受ける事ができます

OCNでんわ(アプリ)

いわゆる「半額通話」と呼ばれる通話サービスで、料金が安い回線を経由して通話するため、通常の通話料金20円/30秒の半額(10円/30秒)で通話する事ができます。

「半額通話」は、IP電話(データ通信回線で通話する電話)ではないので、音質の劣化が少ないのがメリットです。

相手先電話番号の先頭に特定番号「003544」を付加して発信する事で半額通話となり、特定番号付加を自動的に行ってくれる専用アプリから発信する事でも半額通話となります。

特定番号を先頭に付加するため「プレフィックス電話」、料金が安い回線を経由することから「中継電話」等と呼ばれる事もあります。

OCNでんわ かけ放題

他のMVNOでかけ放題と言えば「10分かけ放題」「5分かけ放題」がほとんどですが、OCNモバイルONEでは、一般的な「10分かけ放題」はもちろん、通話時間の多い上位3か所への通話料金が無料になる「トップ3かけ放題」を提供しており、さらに、2種類のかけ放題をセットした「かけ放題ダブル」も割安に利用する事ができます。

「10分かけ放題」は、通話が10分以内で終了した場合には無料で通話できる「かけ放題」サービスで、10分を経過した場合でも、「OCNでんわ」が適用され、10分/30秒で通話が可能です。

例えば、15分間の通話の場合、通常料金20円/30秒での料金は600円ですが、「10分かけ放題」で発信した場合には、

・ 初めの10分間は通話無料+残り5分間は10円/30秒=100円

となり、通常料金との料金差は歴然たるものがあり、節約効果は抜群です。

「トップ3かけ放題」は、ユーザーが指定した通話先3か所と言う事ではなく、その月の実際の通話料が多い上位3か所なので、非常に実用的で、本当に多い料金を節約する事ができます。

また、両方のかけ放題をセットで利用する場合には、単体での月額料金×2よりも割安な1,300円で利用可能です。

050Plus

「050Plus」は、NTTコミュニケーションズの看板商品で、データ通信回線で通話するIP電話です。

IP電話は、音声通話SIMが不要で、データ通信回線を使って通話できますが、通信回線の混雑などに影響を受けやすく、相対的に音質に問題があり、通常の電話回線を使った通話より通話品質の面で劣ると言われています。

しかし、「050Plus」は、IP電話としてはかなり音質が良く、余程通信状態が悪い状態でなければ、ごく普通に利用する事も可能です。

通常の月額基本料は300円ですが、OCNモバイルONE利用者は月額150円で利用する事ができます。

通話料金は、

  • ・ 固定電話への通話 … 8円/3分
  • ・ 携帯・スマホへの通話 … 16円/1分

と、通話回線を使用する「半額通話」よりも、さらに割安な料金で通話可能ですが、3桁電話(110/119/118/114/117等)など、通話できない電話があるので万能という訳ではありません。

OCNモバイルONEの通信速度(実測値)

OCNモバイルONEのデータ通信専用SIMを契約して、実際に通信速度を計測してみました。

朝夕・昼12時台・夜間など、通信が集中して速度低下が起こりやすい時間帯を狙って計測しています。

計測開始日は2019年11月4日(月)でしたが、連休の最終日で、比較的速度は速めでしたので、11月5日以降の平日の計測値が参考になると思います。

なお、使用した端末は、iPhone 11です。

こちらが、計測結果です。

驚くほどの速さもありませんが、逆に、昼12時台以外では、心配する程の遅い計測値もなく「淡々とした」という印象です。

昼12時台に1Mbpsを維持するのは厳しいようですが、他のピーク時間帯で1Mbpsを割ったのは1回のみでした。

1.19Mbpsや10.6Mbpsといったギリギリの測定値もありますが、押しなべて、昼12時台以外は2Mbps以上を確保できると見て良いようです。

ピーク時間帯以外では20~40Mbpsとかなり高速通信が記録されており、どうしても昼12時台だけは実用下限1Mbpsを維持しきれないようです。

こちらは、低速モードの計測値です。

低速時の速度は、最大200kbps(=0.196Mbps)ですが、下り速度の平均は約0.26Mbps(266kbps)と、全ての計測で理論値上限を超える速度が出ており、非常に良心的と言えます。

場合によっては、無料で使えるので低速時の速度に無頓着な通信サービスもありますが、OCNモバイルONEは、低速時でもきちんと速度を出しています。

この速度なら、低速時でも待受け時や、メールやSNS等の軽量なコンテンツであれば、充分実用的にりようできそうです。

OCNモバイルONEは、「通信速度が速いから」と選ぶMVNOではないかもしれません。

スマホ端末セットや、かけ放題サービスの充実などで選ばれる事が多い通信サービスだとしても、実際に利用する際には、遅くて使い物にならない…と言った事なく、特に速度を気にせず利用できるサービスだと言えます。

帯域増強について

MVNOは、大手キャリアから回線を借り受けて格安通信サービスを提供しています。

どの商売でも同じですが、会社の利益は大まかにいって(売上げ)-(仕入れ)-(経費)=(利益)となりますが、MVNOで言う売上げはユーザーが支払う「通信料」、仕入れは「回線を借りる賃料」、様々な経費を差し引いた残りが利益となるわけです。

実は、回線賃料は結構高額なため、MVNOは大きな利益を出すのが難しいと言われています。

そうしたMVNOの成り立ちを踏まえると、借り受けた回線をより多くのユーザーが使って料金を支払う事で利益が生じる訳ですが、あまりに回線に対する利用ユーザーが多くなりすぎると、通信速度の低下等が起こるため、新規利用者(乗換え含む)が増えてくると、どこかのタイミングで帯域(回線)の増強をしなければならなくなります。

この待機増強に対する考え方は、MVNO各社で異なっており、例えば、通信速度が速い事で有名なUQ mobileは、通信速度の常時高速にこだわっており、帯域増強に非常に積極的です。

一方では、帯域増強に積極的でない、あるいは増強したくても資金の関係でできないといったMVNOもあり、その辺りの考え方の違いは、提供するサービスの通信速度に如実に反映します。

OCNモバイルONEは、常時高速と言う事にはあまりこだわっていないようですが、安定的に一定の品質や速度を守るといったスタンスでいるように見受けられ、ユーザーへの帯域増強の案内などもマイページで確認する事ができます。

OCNモバイルONEのメリット・デメリット

OCNモバイルONEのメリット

短い期間ですが、筆者が実際にOCNモバイルONEのデータ通信を利用してみて感じたメリット・デメリットについてまとめます。

割安なスマホ端末のセット価格

端末ラインナップの項でも述べたようにスマートフォンと通話・通信回線とのセット購入が非常に割安でお得である事は、OCNモバイルONEの最大のメリットではないかと思います。

  OCNモバイルONE mineo IIJmio LINEモバイル 楽天モバイル
Zenfone 6 56,900円 67,200円 64,800円 69,500円 -
Reno A 20,000円 - 34,800円 29,800円 35,273円
OPPO A5 2020 14,800円 26,800円 24,800円 26,800円 -
Xperia Ace 34,000円 44,880円 49,800円 - 49,819円
Huawei P30 39,800円 74,400円 59,800円 67,880円 -
Huawei P30 lite 4,800円 32,400円 22,800円 32,880円 29,819円
Aquos Sense 2 2,100円 32,800円 34,800円 24,800円 24,800円
Moto g7 PLus 20,100円 - 35,800円 38,800円 -

コチラの一覧表は、ラインナップの項からの再掲載になりますが、他社と1万円以上の差がある機種が多々ある上、今なら、「MNP乗換え」での契約の場合、スマホ端末代金から-5,000円になるキャンペーンがあり、此処に表示しているよりもさらに割安に購入する事ができます。

OCNモバイルONEのセット端末が驚くほど安いという事実は、一部では、「OCNモバイルONEは通信回線をオマケで付けているのか?」等と言われるほど有名なのですが、あまり一般的になっていないのは残念なところです。

あまり知られていませんが、端末価格の安さは、OCNモバイルONEを選ぶ大きなメリットと言えます。

豊富なかけ放題オプション

オプションの項でご紹介した、3種類の「かけ放題オプション」もOCNモバイルONEのメリットの1つです。

通常、かけ放題と言えば「10分かけ放題」や「5分かけ放題」を連想するはずですが、おそらく、「トップ3かけ放題」は初耳な方が多いのではないかと思います。

通話料金の多い上位3か所への通話が定額化(月額850円)される「トップ3かけ放題」は、特定通話先への通話が多い方にお得なのはもちろん、広く万遍なく通話する方でもお得になる仕組みです。

トップ3かけ放題という言葉から連想すると、ユーザーが指定した3か所への通話が定額…と思いますが、実は、毎月の通話料金の中で実際に多かった上位3か所の通話が定額になるので、2~3か所への通話が多い方はもちろん、通話全体が多めで広く万遍なく通話する方でも、通話料が嵩む上位3か所分が定額化されることで、充分にメリットを生む仕組みになっています。

さらに、OCNモバイルONEでは、一般的な「10分かけ放題」と、独自の「トップ3かけ放題」をセットにして割引料金とした「かけ放題ダブル」も提供しており、通話が多いユーザーには絶対的にお勧めです。

また、10分かけ放題の場合には、月額定額の範囲で無料通話が可能な10分間が終わっても、「OCNでんわ」によって、10円/30秒の半額通話で通話を継続する事ができます。

割安料金で別番号が持てるIP電話「050 Plus」

「050 Plus(ゼロゴーゼロプラス)」は、OCNモバイルONEのサービスという訳ではなく、OCNモバイルONEを運営するNTTコミュニケーションズが運営する「IP電話」サービスです。

IP電話は、通常の電話回線ではなく、データ通信回線を利用して通話しますが、通話品質が通信回線の状態に左右されやすく、一般的に雑音が多く実用的ではない…と言われます。

しかし、LINEの無料通話を利用していて通話品質に問題なしという方であれば、「050Plus」も問題ないと言う事になります。

「LINE無料通話」も「050 Plus」も、同じデータ通信回線を利用したIP電話だからです。

LINE無料通話と違うのは、LINE無料通話はLINEアプリ間でしか通話ができず、電話番号も持てませんが、「050 Plus」は、050から始まる個別の電話番号が割り振られるので、電話を発信するのはもちろん、受話も可能です。

090/080/070等の通常の電話番号の他に、「050」の電話番号を持てるため、ビジネスとプライベートや、家族とそれ以外といった使い分けをする事ができます。

低速モードとバースト転送機能

月間のデータ容量を使い切ってしまった場合、OCNモバイルONEでは速度制限が実施され、200kbpsを無料で利用可能ですが、この速度制限時の通信速度を、ユーザーが任意で利用する事が可能で、これを「低速モード」と言います。

低速モードは、高速データ通信と違って容量ごとの料金がない(つまり無料)ため、高速容量を節約したい場合などに意図的に利用する事がお勧めです。

低速モードの場合は最高速度が200kbpsに抑えられてしまうため、画像の多いWEBの閲覧や、映画・動画の視聴などには向きませんが、メール送受信・SNSトーク・ブログやニュースサイト閲覧・音楽ストリーミング程度であれば充分に実用的です。

バースト転送機能とは

バースト転送機能は、通信の開始直後の短い期間だけを高速で通信する事で、手速モードの使い勝手を改善する技術です。

コチラの動画は、OCNモバイルONEの通信速度の計測動画ですが、通信の冒頭部分で速い通信が行われ、徐々に速度が低下しているのがわかるかと思いますが、これがバースト転送機能です(この計測は高速通信を計測しています)。

この冒頭部分の高速通信によって、WEBページの表示に必要なデータをまとめてダウンロードしてしまう事で、バースト部分以外の通信が低速であっても、あまりその影響が出ないようにする機能です。

もちろん、冒頭の高速通信部分でDLしきれなかったデータの表示には時間がかかりますので、万能という訳ではありませんが、ページに画像1~2枚程度のWEBであれば、あまりストレスなく表示できる場合があります。

OCNモバイルONEアプリ

OCNモバイルONEアプリが無料で配布されています。

OCNモバイルONEアプリは、容量の残量確認や、月間の利用データ量等を確認でき、容量の追加購入や契約内容の変更、高速⇔低速切替えなどを行う事ができます。

「(データ容量)残量確認」は文字通り、その月に使ったデータ量と残量(あと何メガバイト使えるのか)が一目で分かります。

また、「週間グラフ」では、毎日のデータ使用量が把握できるので、例えば、毎日の利用量で110MB・170MB未満が続くようであれば、日単位のプランに切り替えた方が月間の料金は割安となる…と言った事の判断基準にする事が可能です。

低速モードに切り替えると、画面上にコーション(注意)が表示されますが、以後表示させない事も可能です。

また、スマホ上のアプリ・アイコンを長押しすると、簡易的に「残容量」と「節約モード」のON・OFFが表示されますが、いちいちアプリを開く必要がなく容量と通信速度の確認ができるのでとても便利な機能です。

OCNモバイルONEのデメリット

なかなか「いい感じ」のOCNモバイルONEですが、そうは言ってもデメリットがない訳ではありません。

ピーク時の速度低下

1日のうち、朝夕の通勤通学時間帯、昼12時台のお昼休み時間帯、夜間のゴールデンタイムの時間帯など、スマホの利用が集中する事による通信速度の低下が起こる時間帯を「ピーク時間帯」と言いますが、このピーク時間帯に、通信速度がていかしてしまうのは、通信回線を大手キャリアから借りて運営しているMVNOの「宿命」と言えます。

特に、1日の中でも最も通信集中による速度低下が激しい昼12時台には、実用的な通信速度を維持できないケースも少なくありません。

OCNモバイルONEでも、やはり速度低下してしまう時間帯があるのは、格安の料金を勘案すればある程度は致し方ない部分がありますが、それも程度問題で、混雑時間帯にわざわざ動画視聴までは望まないにしても、せめてWEB閲覧でイライラが募らない程度の速度を維持して欲しいものです。

一般に、「1Mbps」の速度が、実用的な通信速度の下限目安とされており、この速度を大きく下回るようだと、実用的に利用できない場面が多くなると言われています。

こちらは、筆者が実際に計測したOCNモバイルONEの通信速度ですが、昼12時台を中心に、1Mbpsを割込む事が複数回ありましたが、実際にWEBサイトを表示させてみても、速度の遅さを感じさせ、若干イライラさせられる場面がありました。

他の時間帯のピークでは、そこまで速度低下していないので、昼12時台だけ、もう少し頑張って欲しいところです。

NTTドコモ回線しか選べない

OCNモバイルONEは、NTTドコモと同じNTTグループに属するNTTコミュニケーションズが運営しているため、NTTドコモ回線のサービスを提供しているのは当然と言えますし、auやSoftbank回線のサービスを今後展開する事もちょっと考えにくいです。

現在のMVNOの多くは、1社で複数のキャリア回線サービスを提供する「マルチ・キャリア」化が盛んです。

マルチ・キャリアは、大手キャリアから乗り換える際に、使用中のスマホ端末を「SIMロック解除」なしにそのまま利用でき、ロック解除にかかる手間や費用を避けたいユーザーに支持されていますので、その点、選択肢がドコモ回線以外にないOCNモバイルONEは若干不利と言えるかもしれません。

しかし、OCNモバイルONEの格安通信サービスは使ってみれば分かりますが、しっかりと安定し上質な通信品質で、昼12時台を除けば常に実用速度を維持できており、「ドコモは圏外」という事でなければ、選んで後悔のないサービスだと言え、実際に利用しているユーザーから見れば、決してデメリットと感じてはいないはずです。

端末を分割払いで購入できない

端末を購入する際、以前は分割払いも可能でしたが、ある時期から、分割支払いができなくなり、現在は一括支払いのみとなっており、初期費用とともに、初回一括決済となります。

1~2万円でも一括購入となるとユーザーには負担となりますが、現在主流のミドルクラスのスマホは5~7万円程度と、一括支払いするには大きい金額です。

分割支払い不可は、一時的なものなのか、今後も継続するのか不明ですが、せっかくの他社よりも各段に安い価格も一括払いではそのメリットを享受するためのハードルは高すぎるように感じます。

OCNモバイルONEでは、端末代金の支払い方法はクレジットカードのみですので、分割払いで購入するにはカードで購入後の「リボ払いへの変更制度」等を利用するしかありませんが、端末購入時に分割払いを選択できないのは大きなデメリットです。

OCNモバイルONEの申込み方法

OCNモバイルONEは、店頭またはインターネットから申込みが可能です。

実店舗での契約申し込み

OCNモバイルONEの直営店舗はありませんが、ヨドバシカメラやGEO・ビックカメラ・コジマ・ソフマップなどの量販店などに、「即日受渡カウンター」を設けており、新規契約・MNP転入の即日開通や、各種手続きやサービス説明などを受ける事ができます。

全国の即日受渡カウンターや、販売店は以下から検索する事ができます。
https://www.ntt.com/personal/services/mobile/one/voice/apply/counter.html#shop

インターネットからの契約申込み

インターネットからの申込みは、音声対応SIM・SMS対応SIM・データ通信専用SIMと、スマホやタブレットなどのデバイスのセットのいずれかを申し込む事ができますが、スマホセットは1ユーザー1台までとなっています。

本稿でも事前準備の項で解説していますが、OCNモバイルONEの申込みページの冒頭でも「(契約に)必要なもの」として明示しています(それだけ、事前準備ができていないのに申込みをするケースが多いものと推察されます)。

そして、「注意事項」が記載されています。

  • ・ 利用端末の確認…新たに端末を購入せず、現状端末をそのまま利用する際には、「ご利用頂ける端末」で確認して下さい。
  • ・ 未成年のお申し込み…OCNモバイルONEは未成年者は利用申込みを行う事ができません。
  • ・ お申込み内容の確認…申込内容に不明点がある場合には、不明点を明確にする書面を提出する必要があります。

これらの注意事項を確認しないと、先へ進めません。

次は「重要事項」です。

いくつもの書類が並んでおり、面倒くさいのですが、後々、トラブルが発生した場合のためにも、一応全てに目を通しておく事をお勧めします。実際に読まずに、手続きを進めるために「重要事項に同意しました」にチェックした場合でも、トラブルの際には、記載事項に則って処理されますので、その点は理解しておくべきです。

基本的な注文内容の指定です。

■ SIMカードの種類
申込みページに入る前に、「音声対応SIM」と「データSIM」を選択していますので、ここでは、「SMS」の有無を選択します。

■ SIMサイズ
現在、OCNモバイルONEでは「マルチカットSIM」を提供しているので、Sサイズを選ぶ必要はありません。
届いたSIMを使用するデバイスに合わせてカットして使用する事ができます。

■ コース選択
「日コース」は容量によって2種類、「月コース」が5種類のプランを選択できます。
日コースは、容量の切換えが毎日行われる仕様なので、選択する際には充分注意してください。

※「迷ったらここ」と書いてありますが、1日当り110MB・170MBしか使えないので注意が必要です。

冒頭で、端末購入を選んだ場合には、購入可能な端末が表示されますので、購入したい端末を指定します。

端末代金は初期費用と共に一括支払いとなり、現在は「分割払い」での購入はできなくなっています。

OCNモバイルONEとの契約には、音声対応SIMの場合はもちろん、データ通信専用SIMであっても本人確認書類の提出が義務付けられています。

事前準備で解説したように、本人の氏名や現住所が記載された有効期限内の本人確認書類の提出が必要です。

提出は、スマホカメラで撮影した画像をアップロードする事で提出可能です。

運転免許証などで、裏面に修正の記述がある場合には、表裏両面を提出する必要がありますので要注意です。

続けて、契約者の情報を入力します。

氏名・生年月日・電話番号・メールアドレスなど、必要事項に正確に入力します。

続けて、現住所と、OCNから発行される「OCNメール」のアカウントを指定します。

現住所は、本人確認書類に記載された通りに記載します(マンション名の省略など記載と異なると不備となります)。

OCNメールアドレスのアカウントを指定すると同時に、メール関係のオプション・サービス「メールウィルスチェック」や「迷惑メールブロック」等の注文することをできます。

利用者が契約者本人か、別の人か」
「容量シェアSIMの利用」を選びます。

「050 Plus」は、NTTコミュニケーションズが提供するIP電話で、「050」局番の電話番号を持つことができます(詳細はオプション・サービスの項で解説)。

OCNモバイルONE利用者は、半額の月額150円で利用することができます。

支払い方法を指定しますが、利用可能な支払方法は、本人名義の有効期限内のクレジットカードのみです。

申込内容の確認を「電子交付」(具体的にはWEBでの表示)、「郵送」を選びます。

基本的には「電子交付」で問題ないと思います。

認証方法を指定しますが、選択肢は「SMSによる通知」しか選べません。

指定した電話番号に送信された認証コードを記述する事で、最終的に申込者の特定を行います。

ここまで入力した内容を一覧で確認します。

記載内容が間違っている場合には、戻って入力し直す必要があります。

全ての項目に間違いない場合には、最終的に申込みを実行します。

申込内容に応じた利用料金が表示されます。

初期工事費用(3,000円)・SIMカード手配料(394円)が加算され、選択した料金プランごとの月額料金が表示されます。

ここまでの手続きを完了すると、登録したメールアドレス宛にメールが届き、審査に通過した場合には、数日後にSIMやスマホなどが自宅に届きます。その際に、メールで発送のお知らせが届きます。

(届いたSIMの初期設定などは別項で解説致します)

OCNモバイルONEの諸費用と手続き

手続き 費 用 備 考
初期手数料 3,000円 他社で言う契約事務手数料に相当、契約時のみ
SIMカード手配料 394円 SIMカードを発行する手数料
SIM変更手数料 3,000円/回 SIMサイズ変更や破損等による交換等、SIMカード手配料別途
容量追加 500円/0.5GB データ容量を追加で購入する際のコスト
MNP転出手数料 3,000円 MNP予約番号発行など
解約違約金 1,000円 最低利用期間(本人確認資料の確認が完了した日を含む月を1カ月目として6カ月目まで)内の解約・MNP転出時

CNモバイルONEの諸費用は、シングルキャリアである事からあまり多くありません。

一般的な契約時の手数料、SIM交換・再発行時の手数料、容量追加料金、MNP転出時の手数料などです。

最低利用期間内の解約・MNP転出時の「解約違約金」を改定

2019年10月1日から施行された「改正電気通信事業法」、及び総務省令、関連するガイドラインなどによって、拘束期間内の解約・MNP転出時の、いわゆる「早期解約違約金」の上限が1,000円までとなった関係で、OCNモバイルONEでも従来のルールを変更、6か月間の最低利用期間内の解約違約金を1,000円としました。

ただし、この新たなルールが適用されるのは、2019年10月1日以降に契約したユーザーのみで、9月30日までに契約したユーザーは、従来からの解約違約金8,000円が課金されますので要注意です。

OCNモバイルONEで購入できるスマホ端末

OCNモバイルONEは、セット購入可能なスマートフォン端末が豊富で、しかも割安な料金設定が人気を得ています。

  OCNモバイルONE mineo IIJmio LINEモバイル 楽天モバイル
Zenfone 6 56,900円 67,200円 64,800円 69,500円 -
Reno A 20,000円 - 34,800円 29,800円 35,273円
OPPO A5 2020 14,800円 26,800円 24,800円 26,800円 -
Xperia Ace 34,000円 44,880円 49,800円 - 49,819円
Huawei P30 39,800円 74,400円 59,800円 67,880円 -
Huawei P30 lite 4,800円 32,400円 22,800円 32,880円 29,819円
AQUOS Sense 2 2,100円 32,800円 34,800円 24,800円 24,800円
Moto g7 PLus 20,100円 - 35,800円 38,800円 -

こちらは、MVNO各社間での同機種の価格比較です。

OCNモバイルONEは機種やストレージが違うのではないか…と思うほど価格が違います。

数万円の違いがある機種も少なくないため、多少の料金プランの料金の違いなど、飲み込んでしまいます。

また、この一覧表だけでも、OCNモバイルONEとIIJmioは全ての端末をラインナップしていますが、他社は、取り扱いのない機種があり、ラインナップの豊富さも物語っています。

キャンペーン実施期間中はさらに割引が増加されます。

例えば、現在のキャンペーンでは、他社からのMNP乗換えの場合には△5,000円や、オプション加入で△3,000円など、端末価格だけでなく、月額コストまで値引きになる事も珍しくありません。

OCNモバイルONEはiPhoneもラインナップ

日本国内でiPhoneを常時ラインナップする通信事業者は、大手キャリア3社以外では、Y!mobile・UQmobileのサブブランド系、LINEモバイル・BIGLOBEモバイル等のグループ内MVNOしかありません。

独立系(大手キャリアの資本が入っていない)MVNOでは、ocnが代理店経由で国内版SIMフリーiPhoneをラインナップしていますが、他では、イレギュラーで海外版やCPO(メーカー純正中古)品などを単発的に販売するのみです。

OCNモバイルONEでは、グループ会社のNTTレゾナント(GOO)から提供されるiPhoneを豊富にラインナップしています。

機種名 ストレージ 状態 価格
iPhone XS MAX 64GB メーカー認定整備済 98,900円
256GB 112,900円
iPhone XS 64GB 中古・未使用品 93,700円~
iPhone XS 64GB メーカー認定整備済 88,300円
256GB 103,500円
iPhone XR 64GB メーカー認定整備済 60,400円
128GB 67,400円
iPhone XR 64GB 中古・未使用品 60,800円
128GB 72,200円
iPhone X 64GB 中古品 65,100円
256GB 73,200円
iPhone 8 64GB 中古・未使用品 36,800円~
256GB 52,200円~
iPhone 7 32GB 中古・未使用品 17,300円~
128GB 20,800円~
256GB 23,800円~
Phone SE 32GB 海外版中古品 28,100円
128GB 33,400円

端末は全てSIMフリー(SIMフリー版、キャリア版はロック解除済み)ですので、OCNモバイルONEのドコモ回線サービスはもちろん、他社(au・Softbank回線)サービスでも、SIMロック解除不要でそのまま利用する事が可能です。

OCNモバイルONEを選ぶ大きな理由に、スマホ端末のラインナップの豊富さと、その驚くような設定価格の安さがあります。

通信会社変更のタイミングで、スマホ購入を予定している場合には、OCNモバイルONEも候補として検討すべきです。

OCNモバイルONEの利用開始と初期設定

契約申込み後、1~2日で審査が完了し、注文品(SIM・デバイス)が届きます。

筆者の今回の契約は、データ専用SIMのみの契約なので、送られてきたものも「SIMカード(フォルダー付)とA4用紙1枚の説明書のみと、非常にシンプルでしたが、必要な事はA4用紙の中にまとめられているので設定で困る事はありません。

OCNモバイルONEの初期設定~Android編

① SIMカードを本体にセットする

まずはSIMカードをスマホ本体に挿入します。

今回はPixel 4でテストを行いました。SIMカードはマルチカット(標準・Micro・Nanoサイズに任意に切り取れるSIM)なので、使用する端末の大きさに合わせて切り取ります。

最近は少なくなりましたが、Microサイズで使用する際には、Nanoサイズで切り離してしまわないように注意が必要ですが、万が一切り離してしまっても、Microサイズの枠に戻して使用する事も可能です。

【Pixel 4のSIMスロットは本体左にある】
余談ですが、今回テストに使用したPixel 4のSIMスロットは本体左側面にあり、右利きの筆者には出し入れがしにくいと感じました。右手で本体を持ち、左手でSIMピンを操作するのはちょっとうまくゆきませんが、そういう場合には、本体を逆さにすると、SIMスロットが右下に来るので、問題なく出し入れができるようになります。

② 本体にプリセットのOCNモバイルONEのAPNを指定する

SIMカードをセットしたら、そのSIMで通信を可能にするための「APN設定」を行います。

「設定」→「ネットワークとインターネット」→「モバイルネットワーク」→「詳細設定」→「アクセスポイント名」と進み

APNのリストの中に、了する通信サービスの名称があれば、それをチェックして指定します。

リストにサービス名がない場合には、画面右上の3点メニューから「新しいAPN」を選択し、手動でAPN情報を設定します。

設定する項目は以下の通りです。

  •  名前(name)… OCNモバイルONEなど任意の名前(好きに設定)
  •  APN … ite-d.ocn.ne.jp
  •  ユーザー名(user)… mobileid@ocn
  •  パスワード(pass)… mobile
  •  認証タイプ … 「CHAP」を選択

以上を入力したら、画面右上の3点メニューから「保存」を選んで、APN情報を保存します。

※ この「APN設定」の内容については、納品時の説明書にも記載されています。

保存したら1ページ戻って、APNのページで、今設定した「OCNモバイルONE」のAPNにチェックが入っているかを確認し、APN設定は完了です。

通常、その後少しすると電波を掴んで通信可能な状態になりますが、もし通信可能な状態になかなかならない場合には、「電源ON・OFF」「機内モードON・OFF」「モバイル通信ON・OFF」を行ってみてください。

それでも通信可能状態にならない場合には、一旦、SIMトレーを引き出して挿入し直し、先のON・OFFを行ってみてください。

それでも通信可能にならない場合には、早めにOCNモバイルONEサポートへ連絡してください。

OCNモバイルONEの初期設定~iPhone編

1. SIMカードを本体にセットする

iPhoneにSIMカードをセットします(今回はiPhone 7を使用しました)。

SIMカードはマルチカット(標準・Micro・Nanoサイズに任意に切り取れるSIM)なので、使用する端末の大きさに合わせて切り取ります。

iPhoneの場合は、4FLTE対応になったiPhone 5以降全ての機種で「nano」サイズのSIMを利用します。

2. APN構成プロファイルをダウンロード~インストール

iPhoneの初期設定でも「APN設定」を行いますが、iPhoneの場合には「(APN構成)プロファイル」をインストールする事で、自動的にAPN設定が行われる仕組みになっています。

プロファイルをダウンロードするためのURLは、納品時の説明書にも記載されていますし、「OCNモバイルONE プロファイル」と検索しても簡単に見つける事が可能です。

⇒ OCNモバイルONE 新構成プロファイル: 【新コース用】OCN モバイル ONE APN設定用構成プロファイル

⇒ OCNモバイルONE 旧構成プロファイル: 【新コース以外用】OCN モバイル ONE APN設定用構成プロファイル

ダウンロードを許可すると、端末にファイルがダウンロードされますので、続けてインストールしてください。

通常、プロファイルのダウンロード後、少しすると電波を掴んで通信可能な状態になりますが、もし通信可能な状態になかなかならない場合には、「電源ON・OFF」「機内モードON・OFF」「モバイル通信ON・OFF」を行ってみてください。

それでも通信可能状態にならない場合には、一旦、SIMトレーを引き出して挿入し直し、先のON・OFFを行ってみてください。

それでも通信可能にならない場合には、早めにOCNモバイルONEサポートへ連絡してください。

【iPhoneの初期設定時の注意事項】

・ 新しいプロファイルをインストールする際には、他のプロファイルは削除されているため、旧通信会社の通信は利用できませんし、まだ新たなプロファイルも設定前ですので、新たな通信会社の通信も利用できない状態のため、そのため、「事前準備」で解説した「WiFi環境」が必要になる訳です。

プロファイル自体は小さなファイルですので、自宅WiFiはもちろん、他のスマホのテザリングでも充分ダウンロード可能です。

・ 通信用プロファイルは、iPhone1台に1つしかインストールする事ができませんので、同じ端末を他社で利用していた場合には、他社プロファイルがインストールされている場合がありますので、削除してから新たなプロファイルをインストールします。

OCNモバイルONEアプリのダウンロード~ログイン

メリットの項でもご紹介した「OCNモバイルONEアプリ」では、データ残量の確認や、各種手続き、データ追加購入、高速⇔低速切替えなどを行う事ができる便利なアプリですので、通信確立後には必ずインストールしてログインしておきましょう。

専用アプリ(Android)… こちら

専用アプリ(iOS)… こちら

ログインは、契約申込みの際に表示されていた「OCN会員登録証のご案内」に記載されていた「OCNメール」と「パスワード」です。
(自分で設定したID/パスではありません)。

ODFファイルなどで保存できるようになっていますので、必ず保存しておきましょう。

OCNモバイルONE 徹底解説まとめ

いま人気の格安SIMと言えば、楽天モバイルやocn、LINEモバイル、UQ mobileなどの名が挙がり、OCNモバイルONEはどちらかと言うと、法人向けサービスが主体の、地味な存在という印象かもしれません。

しかし、OCNモバイルONEを運営するNTTコミュニケーションズは、例えば、LINEモバイルの「カウントフリー」の仕組みを開発する等、技術力が高い企業として有名ですし、インターネット接続の世界では老舗と言える存在です。

さらに、NTTドコモと直接契約できない中小規模のMVNOに対して、技術供与や回線の貸し出しなどを行ってMVNO事業を支援するMVNE事業でも実績のある企業ですので、自らが運営する格安通信サービスにおいても、その特徴が存分に生かされています。

デメリットの項でも書きましたが、これで昼12時台の速度低下が緩和されれば、かなり使えるMVNOとして全面的にお勧めできるのですが、残念ながら、昼12時台の通信速度は、1Mbpsを割込む事が多々あるため、昼時の利便性については全面的にお勧め…とはゆかないのが惜しいところです。

ただ、スマホ端末の激安ぶりはなかなかのものであり、おそらく、現時点でスマホを最も割安に購入できるルートですので、通信会社の乗換えを機に端末購入を検討されている方には絶対的にお勧めとなります。

筆者所感

筆者の個人的な事を言えば、好きな方の通信事業者です。

筆者は、通信速度重視派ですので、昼12時の速度低下にはがっかりですが、それ以外では、スマホ価格や、多様なかけ放題オプション等も含めて、良質なサービスを提供しているという印象を持っています。

マルチ・キャリアではありませんし、カウントフリー等の派手で食いつきのよいサービスは何一つ提供していませんが、基本中の基本である通信の安定性で考えた時に、何社か残るうちの質の良いMVNOの1社である事は間違いありません。

従来は、通話SIMを短期で乗換えるためには、10,000円近い違約金を支払わねばなりませんでしたが、10月1日からのルール改正によって、最悪でも違約金1,000円で乗換えが可能となりましたので、ぜひ、様々なMVNOを積極的に乗り換えて、自分に合った通信サービスを見つけて欲しいと思います。

その際に、もし端末購入を検討しているのであれば、ぜひ、OCNモバイルONEを候補に入れてみては如何でしょう。