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【格安SIM】UQmobile徹底解説&比較

目次

今回の徹底解説は、KDDIグループの「UQmobile」にスポットを当ててみようと思います。

UQmobileとは

UQmobileは、KDDIグループのWiMAX会社UQコミュニケーションズが運営・提供する格安モバイル通信サービス(MVNO)の名称です。

UQコミュニケーションズは、2005年6月にKDDIが実証実験に成功した無線データ通信規格「WiMAX(ワイマックス)」の事業化のために設立された「ワイヤレスブロードバンド企画株式会社」が前身で、JR東日本、京セラ、大和証券グループ本社、三菱東京UFJ銀行などが資本参加し、翌2008年3月に社名を現在のUQコミュニケーションズ株式会社に変更して誕生しました。

「UQ」は、世界標準規格のモバイル WiMAX技術を活用した普遍的かつ高品質(Universal Quality)なデータ通信インフラを提供するとの意思であり、他にも「U」=Ubiquitous(偏在的)を、「Q」=Quantities(大容量)、Quickness(高速)などの意味が込められています。

UQコミュニケーションズコーポレートカラーは、「協調性」や「オープンな姿勢」を象徴する「ニュートラルなブルー」です。

参考:▶増資完了および社名変更について | 【公式】UQコミュニケーションズ

2016年秋の「UQmobile 商品説明会」の野坂社長の発言を契機に、それまで不安定さもあったUQmobileの通信の安定性が一気に向上し、「データ通信はUQ」の評判を徐々に高めてゆくこととなります。

2017年2月には、かけ放題とのセットプランである「おしゃべりプラン」をリリース、従来の「ぴったりプラン」と並行して、通話サービスをユーザーが選べる体制になりました。

2018年8月には、「おしゃべりプラン」「ぴったりプラン」の各プランのデータ容量を増量し、Sプラン=2GB→3GB、Mプラン=6GB→9GB、Lプラン=14GB→21GBとし、これにより、1GB当りのコストが大幅に改善され、他社MVNOと同等か、下回る水準へと強化されました。

通信速度・品質、支払方法の選択肢等は大手キャリア並み、ライバルY!mobileにはない「データ繰越し」や「低速モード」等MVNOならではのサービスを提供し、料金コストも他社MVNO並みと、全方位に弱点のないハイレベルなMVNOへと進化しています。

WiMAXのMNOであること

UQmobileを運営する「UQコミュニケーションズ」は、WiMAXの回線を自ら保有するMNOです。

UQコミュニケーションズには、2つのサービスが併存しており、片方はauから回線を借りて運営する4GLTEモバイル通信サービスである「UQmobile」で、もう片方は、自社で保有する「WiMAX」回線を使ったモバイルWiFIサービスです。

実はauのモバイル通信は、au自身が保有する4GLTE回線と、UQコミュニケーションズの「WiMAX」回線を束ねて利用する事で高速化を実現しており、auとUQコミュニケーションズは、同じKDDIグループ内で、それぞれに回線を保有するMNOであり、お互いから回線を借りるMVNOでもあるわけです。

さらに「WiMAX」は、auだけでなくBIGLOBEやGMOといった他社に貸し出され独自ネームを持つモバイルWiFiサービスとして提供されており、WiMAX回線の貸出先は56社にも及んでいます。

UQmobileが他のMVNOと決定的に異なるのはこの「MNOである」という点で、言い換えると、運営会社が非常に「お金持ち」な企業だと言う事です。

モバイル通信サービス以外にも大きな収益の柱を持っている事で、UQコミュニケーションズは他のMVNOと異なり、いわゆる「お金持ち企業」であり、その資金力でauから借り受ける4GLTE回線も余裕があるため、常時高速・安定のモバイル通信を提供できているわけです。

サブブランド

上記のように、KDDIグループの中でも、単にauの下位に位置する子会社という位置関係ではなく、自社回線を提供し、auの通信速度の向上に大きな役割を果たすと共に、4GLTE通信に関しては、auの「格安部門」を受け持つような立場で、ユーザーのKDDIグループからの離脱をせき止める役割を担っています。

こうした、独特の立ち位置やグループ内での役割等から、UQmobileは、「サブブランド」「サブブランド系」「サブブランド的」などと形容される事があります

しかし、厳密に言うと、UQmobileはサブブランドではなく、大手キャリアの一角「au」と同じKDDIグループに属するMVNOです。

※MVNO(Mobile Virtual Network Operator=仮想移動体通信事業者)は、自前のモバイル向け通信回線を持たず、大手キャリアから借り受けて友進サービスを提供している通信事業者を指し、一般的に大手キャリアよりも割安な料金でモバイルデータ通信を利用する事ができる「格安通信サービス」「格安SIM」と呼ばれます。

ちなみに、我国で厳密にサブブランドと呼べるのは、Softbankが運営する「Y!mobile」だけです。

Y!mobileは、独立した通信会社ではなく、Softbank社内にある1つの通信ブランド名に過ぎない事から、Softbankに続く第2の通信ブランドという意味で「サブブランド」と呼ばれます。

しかし、UQmobileは、SoftbankにとってのY!mobileと同様の立場や、グループ内での役割等を担っていることから、本来はMVNOでありながら、「サブブランド」として分類される事が多く、総務省の四半期ごとのMVNOシェアデータにも、Y!mobile同様、UQmobileも含まれません。

「2年縛りのない料金プラン」や「低速モード」(※)など、大手キャリアやY!mobileにはないMVNOとしてのサービスを提供しつつ、通信速度や品質、料金支払い方法の選択肢などでは大手キャリア並みのサービス内容となっており、ユーザーにとっては、大手キャリアとMVNOの両方の良さを使いこなせる通信会社として、筆者もイチオシの格安通信サービスです。

※各サービスの詳細については、個々の項目で詳細を解説します。

通信速度へのこだわり

「通信速度」「通信品質」へのこだわりもUQmobileの特徴の1つです。

UQmobileが通信速度にこだわりを見せた事例として、「2016秋冬UQ発表会」があります。 発表会後の囲み取材の場において、記者の質問に関連して、野坂社長は「UQは通信速度にもこだわってゆきたい」と発言、公の場で、UQmobileが通信速度の高速維持に意欲的である事を明言しました。

実は、それまでのUQmobileの通信速度は、速い時にはとてつもない速度を記録するかと思えば、突然、通信不能になったり、WEB表示でもタイムアウト連発といった不安定さを併せ持った、少々クセのある通信品質でした。

通信速度に関しては、こんな事もありました。

2017年末~2018年春の期間、総務省において「モバイル市場の公正競争促進に関する検討会」が開催されました。

この会合では、mineoや楽天モバイル等から、同じMVNOでありながらUQmobileの通信速度が他社に比べて速すぎるのは、KDDIグループ内での優遇があるのではないかという事が提起されていました。

UQmobileは、第3回会合に提出した資料にこんな記述をしています。

この中で「UQコミュニケーションズは、WiMAXサービスにおいて快適な通信速度を最も重視」している事から、MVNOサービス(UQmobile)においても、「通信速度はユーザーにとって重要なファクター」であると捉え、「一定の通信速度を確保する事がポリシー」であると述べています。

これだけ公の場で「通信速度」に関する姿勢を明確に打ち出している格安通信サービスは他になく、UQmobileが高速通信に並々ならぬこだわりを持っている事が良く分かります。

実際、通信速度を計測してみると良く分かるのですが、他のMVNOと「どちらが速い」というレベルではなく、MVNOとしては段違いの速さを常に維持しており、比較すべきは、NTTドコモやSodtbank、及び同じKDDIグルプのauであり、大手キャリアやサブブランドY!mobileであると言えます。

UQmobileの申込手順

UQmobileへの申込み方法と手順、注意点などを解説致します。

UQmobile申込み前の事前準備

UQmobileに利用申込みをする際に、事前に準備をして置くべき事が4つあります。

① 本人確認書類の記載事項の確認

UQmobileは、他のMVNOと異なり例えデータ専用SIMの申込みであっても本人確認書類の提出が求められますが、その際に、氏名・住所等の申込み内容と、本人確認書類の記載が一致していなければなりません。

結婚などで姓が変わった、転居で記載住所が現住所でない等の場合には、事前に所定の手続きによって本人確認書類の記載事項を正しく訂正しておく必要があります。

特に申込み住所と本人確認書類に記載の住所が異なる場合には、確認書類の記載内容を変更する必要があります。 申込み住所は、単にSIMや注文品の宅配便が届けば良い訳ではありません。正式な契約内容としての契約者の現住所が求められます。

逆に申込み住所を本人確認書類の記載に合わせた場合には、SIMや注文品が届かない可能性があります。UQmobileに限らずSIM等の配送は「転送不要」で発送しますので、宅配業者に転送依頼をしても転送して貰えず、UQmobileに荷物が戻ってしまいます。

※MNPによる乗換えの場合は手続き無効の可能性も

データSIMの申込みであれば、契約完了が遅くなるだけで済みますが、MNPでの番号移行の場合には、手続きそのものが無効になり、乗換えできないケースもあるので注意が必要です。

MNPを行うためには「MNP予約番号」を転出元から発行して貰いますが、「MNP予約番号」には15日間の有効期限があり、この期限を超えるとそこまでの手続きは無効となり、「MNP予約番号」の取得からやり直さなければなりません。

もし、乗換え手続きが更新月終了直前の場合には、やり直しのために「更新月」が終わってしまい、大手キャリアで新たな2年契約がスタートしてしまう場合もあるため、やり直しにならないためにも、必ず事前準備を行うようにしてください。

② 本人名義・有効期限内のクレジットカードの準備

UQmobileは、料金支払い方法に「口座振替」も用意していますが、必ずしも全ての申込みに対して「口座振替」を指定できる訳ではありません。

「WEBからの申込み」「MNP転入による申し込み」の場合には、口座振替は指定できず、本人名義のクレジットカードでの料金支払い指定となるため、契約者本人名義のクレジットカードを持っていない場合には、事前に準備しておく必要があります(クレジットカードの発行には少なくとも2~3週間の余裕が必要です)。

※料金支払者を家族にする方法

例えば、妻の通信料金を夫が支払う場合など、UQmobile契約者が料金支払者ではない場合には、事前に、料金支払者のクレジットカード会社に「家族カード」の発行を申し込む等の準備が必要です(夫名義のクレジットカードで、妻名義の家族カードな)。

この場合、夫に請求が行くため、妻の料金内訳等を夫が見てしまう状況になりますが、一部のクレジットカード(セゾンカードなど)では、妻名義のクレジットカードの支払者を夫にする事が可能です。 これであれば、料金請求のみが夫に行き、通信内訳などは妻の手元に残ります。

③ メールアドレス、WiFi環境の準備

大手キャリアで使用している@docomo.ne.jpや@ezweb.ne.jpなどのキャリアメールは、UQmobileでは利用する事はできませんので、UQmobileでは新たなメールアドレスを用意しなければなりません。

UQmobileは「@uqmobile.jp」のメールアドレスを月額200円で利用できますが、「G-mail」や「Yahoo!メール」など無料メールを利用するユーザーがほとんどです。

※G-mail・Yahoo!メールはPCメールとして受信拒否

大手キャリアの携帯・スマホの利用者は、G-mail・Yahoo!メールはPCメールとして受信拒否の設定をしている場合が少なくありません。まだ乗換え前で、大手キャリアのメールアドレスが利用可能なうちに、次に利用するメールアドレスをキャリアメールで伝えておくと、乗換え後に音信不通と言った事を避けられます。

WiFi環境は、スマホの初期設定(APN設定)の際に必要となります。
APN設定は、スマホをUQmobileで利用可能にするための設定ですが、タイミングによっては、旧通信会社のSIMはすでに普通になっており、新たな乗換え先の通信は、スマホに設定ができていないので利用できない…という状況に陥ることがあります。

自宅WiFiでも構いませんし、他のスマホのモバイル通信のテザリングでも大丈夫です。万が一の際には、コンビニなどの公衆WiFiを利用して初期設定することも可能です

④ MNP予約番号取得

電話番号をそのままUQmobileで契約したい場合には「MNP 」予約番号が必要です。

■大手各社のMNP予約番号取得先

  • ・ NTTドコモ…151(ケイタイ)、0120-800-000(9:00~20:00)、またはWEB
  • ・ au(KDDI)…0077-75470(9:00~20:00)、またはWEB
  • ・ Softbank…5533(ケイタイ)、0800-100-5533(9:00~20:00)、またはWEB
  • ・ Y!mobile…116(ケータイ)、0120-921-156(9:00~20:00)、またはWEB
  • ・ ディズニーモバイル…5533(ケイタイ)、0800-100-5533(9:00~20:00)、またはWEB

前述の通り「MNP予約番号」には15日間の有効期限があり、しかもUQmobileはMNP転入時に「MNP予約番号」の有効期限残を13日間求めています(取得から2日以内に申込むようにと記載されています)。

つまり、本人確認書類の記載が正しくなかったり、本人名義あるいは有効期限内のクレジットカードがない場合、たった2日間ではリカバリーでいないため、しっかりと事前準備を行う事をお勧めしています。

手続きがやり直しになったり、更新月が過ぎてしまったりしないよう、しっかりと事前準備を行う事をお勧めします。事前準備が整ったら、いよいよUQmobileの利用申込みです。

リアル店舗での申し込み

UQmobileは、全国に185店舗の「UQスポット」(専売店)を展開しています。

また、家電量販店や流通量販店、携帯電話SHOPなどに2,700店の取扱店を展開しており、新規契約・MNP転入などの手続きが可能です。

185店+2,700店のスポットや取扱店舗の規模は、Y!mobileに次ぐもので、MVNOとしてはダントツの多さです。

UQmobileの販売店舗検索はこちら:▶販売店舗一覧|格安スマホ/SIMはUQ mobile(モバイル)

WEBからのオンライン申込み

WEBからUQmobileに申込む場合には、UQmobileオンラインショップから申込みを行います。

UQmobileオンラインショップにアクセスし、ページ中段の「端末とSIMのセット」または「SIMのみ」を選択します。「端末とSIMのセット」を選んだ場合には、スマホ端末購入と、通信回線契約をセットで申し込み、「SIMのみ」を選択した場合には、SIMカードのみの契約申込となります。

■季節に応じたキャンペーンを開催

UQmobileでは、季節等に合わせた各社キャンペーンを実施している事が多いので要チェックです。 さすがにWiMAX回線を保有するお金持ち企業だけあって、キャンペーン内容も太っ腹な事が多いので、注意してみてください。

「端末とSIMのセット」の場合には、購入したい端末を選択し、ストレージ、ボディカラー等を選択し、続けて「新規契約」または「のりかえ(MNP)」を選択します。

「のりかえ」を選択する場合には、申込み途中で「MNP予約番号」の記載が必要となりますので、申込み手続き開始前に取得しておいてください(取得から2日以内に申込み手続きを行います)。

さらに、端末代金の支払い方法(24回払いor一括購入)、料金プランを指定します。

端末代金は、支払方法を選択すると、悦支払額などが連動して表示されます。 料金プランは、「おしゃべりプラン」「ぴったりプラン」の2年契約プランの他、最低利用期間1年のプランも選択できますが、いずれも音声通話機能付きのプランとなります。データ専用プランは端末セット購入では選択できません。

2年契約プラン選択時のみ「増量オプション」の選択肢が現れます(2年間無料となります)。

その他、「ギガMAX月割」「あんしんパック」「家族みまもりパック」等のオプションを選択します。 購入端末がiPhoneの場合のみ、「Apple Care+」の選択肢が現れます。

最後に「年齢確認」及び「契約先」(沖縄以外は「UQ Communications」を選択)を指定し、「ご購入手続きへ」へ進みます。

「のりかえ(MNP)」の場合は、MNP予約番号とその有効期限、移設する電話番号・氏名・生年月日などのMNP情報を入力します。「MNP転入理由」のアンケートもありますので回答します。 新規契約の場合は、このページは省略となります。

契約内容の入力はここまでで、これ以降は契約者情報・支払情報の入力となります。

個人情報入力前に各種「同意」を求められます。
「重要事項説明等」や「個品割賦販売契約約款等」に確認及び同意します。

※面倒でも、重要事項や約款などは必ず目を通しておきましょう。

契約者の情報を入植します。
氏名・現住所・電話番号・生年月日などを、あとから提出する「本人確認書類」の記載されている通りに記載します。

マンション名など省略すると、本人確認書類との「不一致」で契約できない場合があります。逆に、本人確認書類を省略形で記載している場合は、正式な住所でなくても記載通りに記入します。

ページ中段の「パスワード」は要注意です。
必ず、覚えて置けるパスワードか、どこかにメモするようにしましょう。

支払情報(クレジットカード情報)を入力し、請求先と書面の交付方法を選択して入力完了です。

最後に、入力内容を確認し、キャンセル等のルールに同意し、「登録を完了する」をタップして申込み完了です。

■入力内容の確認

選択間違いや注文違いは取り返しがつきません。 大抵の申込み内容は、契約成立翌月以降に契約内容の変更が可能ですが、一旦注文したものは最低でも1か月分は料金を徴収されてしまいます。

ここが、自分の思っていた通りの注文・契約内容になっているかを確認できる最後の機会です。

本人確認書類のアップロード

UQmobileは、データSIMの契約であっても本人確認書類の提出が必要です。この辺りは、大手キャリア寄りのUQコミュニケーションズらしいお堅いルールになっています。

本人確認書類のアップロードページについては、申込み手続き完了後に送信される「新規お申し込み受付完了のご案内」メールにURLが記載されています。

本人確認書類がアップロードされるまで、契約手続きは先に進みませんので、早めに画像をアップロードする事をお勧めします。

本人確認書類の撮影のコツ

UQmobileが求める本人確認書類の画像は、書類の一部が欠けずに記載内容が正しく読めるような画像です。 そうした画像を撮影するには、ちょっとしたコツがあります。

  • ・ 撮影者の頭上少し後方から照明を当てる
  • ・ スマホを書類から離し、画面を拡大して撮影すると、自分の手やスマホの影が写り込みにくくなります
  • ・ 少し露出を上げて明るく撮影する(AEロックの使用を推奨)
  • ・ スマホを横向きに構え、画面全体の内側に書類が入る様に撮影する

これだけの事で、かなり趣の異なる写真が撮影できます。
特に綺麗な写真である必要はありませんが、影等の映り込みや、一部が欠けて記載内容が見えないのでは、手続きの遅れに繋がりますので、最低限の写真を撮影する必要はあります。

UQmobileのWEB申込み まとめ

UQmobileのWEB申込みは、非常にシンプルで分かりやすいのが特徴です。

端末購入の有無、新規契約かMNP、分割払いか一括払い、料金プラン選択、オプション選択など、画面通りに進めてゆけば、特に難しいことはなく、10~20分ほどで申し込みを完了する事ができます。

余計な社外オプションを大量に並べる事もないので、煩わしさを感じずに申し込む事ができるのも、UQmobileの美点の1つだと感じました。

データSIMの契約でも本人確認書類が必要なのは少々面倒ですが、申込みのオペレーション自体は簡単シンプルで申し込みやすいと思います。

UQmobileの料金プラン

冒頭でもお話ししたように、UQmobileには、大手キャリアに近い存在としてのキャリア色が強い部分と、独立したMVNOの部分が共存する、他にない独特の立場や方針を持っており、それは、料金プランにも表れています。

UQmobileの料金プランは大きく、「2年契約プラン」と「最低利用期間1年」のプランに分ける事ができます。

2年契約+自動更新のプラン

こちらは、大手キャリア色が非常に強い料金プランです。

「5分かけ放題」とセットする場合は「おしゃべりプラン」、「無料通話」とセットする場合は「ぴったりプラン」という名称となり、データ容量ごとに、S:3GB・M:9GB・L:21GBプランとなります。

「かけ放題」はデータ容量に関わらず「5分間」ですが、「無料通話」はデータ容量ごとに、60分・120分・180分となります。

契約初年に限り、「イチキュッパ割」で、-1,000円/月の割引特典があります。2年目には適用されないため、2年間通じての平均月額料金は、「S:2,480円」「M:3,480円」「L:5,480円」となります。
さらに家族で利用する場合には、「家族割引」(-500円/月)が初年1年間のみ適用されます。

■通話サービス込みのプラン料金は他社同等

UQmobileの料金は他のMVNO各社より「割高」だと思われていますが、実はほとんど差はありません。 例えば3GBプランの場合、他社MVNOのプラン料金とかけ放題オプションとの合計額は、mineo:2,360円、楽天モバイル:2,450円となり、UQmobile Sプランの平均料金2,480円とほぼ同等です。 10GBプラン+通話サービスでは、mineo:3,980円、楽天モバイル:3,810円に対して、UQmobileはMプランが、9GBですが平均料金3,480円となり、MVNO他社より若干割安になっています。

UQmobileの料金が割高というのは、データ容量の改定前の話しで、今は差はありません。

※ 契約形態が「2年契約+自動更新」なので、「更新月」以外での解約やMNP転出には、「契約解除料」(9,500円)が請求されますので注意が必要です。

ウルトラギガMAX

2019年3月から追加になった新しい料金プランで、従来のUQmobileの4GLTE通信「S・M・Lプラン」と、WiMAX「UQ Flat ツープラスギガ放題(3年)・UQ Flat ツープラス(3年/4年)」をセットにした大容量データ通信対応プランです。

セットで利用すると、月額300円がUQmobile料金から割引となります。初年-1,000円の「イチキュッパ割」も適用となります。

2年縛りのないプラン

こちらは、MVNO色の強い「最低利用期間1年」(通話SIMの場合)の料金プランで、2種類のプランが用意されています(データ専用SIMは解約時期の規定はありません)。

1つは、UQmobileの高速データ通信はそのままに、何もセットしないシンプルな構成の「データ高速プラン」で、月額980円のデータSIMと、月額1,680円(+700円)の音声通話機能付きSIMがあります。

もう1つは、通信速度を下り最大500kbpsに制限し、データ容量無制限で利用可能な「データ無制限プラン」で、月額1,980円のデータ専用SIMと、2,680円(+700円)の音声通話機能付きSIMがあります。

いずれも、通話サービスはセットされませんし、端末購入の際の割引サポートなども対象外となります。

■人気のデータ高速プラン(+音声通話)

データ高速プラン、及び、データ高速+音声通話プランは、余計なオプションや縛りがなく、UQmobileの高速データ通信をシンプルに利用する事ができる人気プランです。

残念ながら、容量は3GBのみであり、2年契約プランからのプラン変更ができない等のデメリットもありますが、料金的にも、3GB容量の標準的な金額となっており、この金額で大手キャリア同等の通信速度と通信品質を利用できるのは他に無い独自のメリットとなっています。

※ 音声通話機能付きプランの場合は、最低利用期間内の解約またはMNP転出には、契約解除料(9,500円)が請求となりますので注意が必要です。データ専用SIMには最低利用期間の設定はありません。

UQmobileの料金プランの特徴・まとめ

UQmobileの料金プランには、以下のような特徴があります。

  • ・ 余ったデータ容量は、翌月に繰越して利用する事が可能です(Y!mobileには繰越し制度はありません)。
  • ・ 通信速度を300kbpsに抑えて、データ通信を無料無制限で利用できる「節約モード」が使えます。 (データ高速プランの節約モードの通信速度は、下り最大200kbpsとなります)
  • ・ 無料の専用アプリで、データ残量確認や、高速⇔低速切替え、データ追加購入等ができます。

UQmobileのプランは、大手キャリアに近い「2年契約」プランと、MVNOに近い「最低利用期間」プランに分けられますが、2年契約が問題なく、通話サービスや、端末購入を検討している場合には「2年契約」プランがお得に利用できます。

通話サービスや、端末購入を考えていない、または他社サービス(G-Call等)や、Apple StoreやAmazon での端末購入を検討している場合には、無駄なくUQ mobileの高品質高速データ通信を利用できる「データ高速プラン」がお勧めです。

※開通月と解約月の料金

UQmobileの月途中の利用開始・利用終了は、開通月も解約月も「日割り」となります。
MVNOに多い「初月無料」にはなりません。
解約時には、即日、通信できなくなり、月末まで利用する事はできません。

UQmobileの通話料金

UQ mobileは、「5分かけ放題」をセットした「おしゃべりプラン」と、「60/120/180分無料通話」をセットした「ぴったりプラン」の2つの通話タイプに、データ容量を組合わせた6タイプの料金プランを選択できます。

しかし、通話料金自体には割引制度はありませんので、通話は常に「基本の20円/30秒」のままですし、無料通話も全て20円/30秒で換算されますので注意が必要です。

プレフィックス電話の提供なし

多くのMVNOでは標準的に提供されているいわゆる「通話半額サービス(アプリ)」と呼ばれる、「プレフィックス電話」「中継電話」サービスの提供はUQmobileには提供がありません。

そのため、通話は常に20円/30秒となります。

5分かけ放題の場合でも、他社は無料時間経過後も半額通話が可能なのに対して、UQmobileの場合は、5分経過以降の通話は20円/30秒となります。

大手キャリアと、MVNOの良さを併せ持つと言われるUQmobileですが、半額通話の提供がはいのは数少ないUQmobileの弱点の1つです。

社外通話サービスの併用

そのため、UQmobileを利用する際には「G-Call」「楽天でんわ」等の社外の通話サービスの利用も視野に入れて検討すべきです。

例えば「G-Call」は通信会社に関わらず利用できる汎用の通話半額サービスです。専用アプリを利用する事で通話料が通常の20円/30秒から、10円/30秒の半額となります。

ただし、UQmobileとG-Callは別会社ですので、UQmobileの5分かけ放題を利用し、5分経過後はそのままG-Callの「半額通話」に移行する事はできませんので、ご注意ください。

通話サービスがセットされていない、「データ高速+音声通話プラン」と「G-Call」の組合せがお勧めです。

UQmobileのオプション料金

メールサービス 200円/月 〇〇〇〇@uqmobaile.jpのメールアドレスを提供
ギガぞう 500円/月 VPN暗号化通信により、安心・安全に公衆無線LANサービスを利用できるアプリ
Wi2 300 for
UQ mobile
無料 UQ mobile 契約者向けの無料で利用できる公衆無線LANサービス
SMS 無料 電話番号だけでメッセージのやりとりができるサービス
テザリング機能 無料 タブレット、ゲーム機をスマートフォンとうつないでネット接続することができるサービス
音声通話プラン専用
オプションサービス
無料 音声通話プラン契約者には、着信転送・割込通話・番号通知リクエストの各サービスを無料で提供
電話基本パック 380円/月 留守番電話サービス/三者通話サービス/迷惑電話撃退サービスをパック
通話明細サービス 100円/月 my UQ mobileで通話明細/通信明細の閲覧できる
簡単決済 無料 アプリストア等でのお支払いを、UQ mobileのご利用料金にまとめられるサービス

こちらは、通信・通話関連のオプションサービスです(水色は無料オプション)。

「@uqmobile.jp」ドメインの「メールアドレス」や、無料の公衆WiFiなどが提供されています。

「SMS」機能はau回線の場合には回線に付帯しているサービスですので月額無料となります(SMS通信料は別途かかります)。

UQあんしんパック 500円/月 電話・遠隔サポートや、電話帳・写真などの自動バックアップ、WEBサービス・アプリの個人情報のアクセスを検知などがセット
UQあんしんサポート 350円/月 スマホ・PC・周辺機器のサポートサービスを遠隔(リモート操作)で提供
家族みまもりパック 380円/月 家族向けの見守りパックは、「みまもりサービス」と「Filii」をセットで提供
見守りサービス
by Family Locator
200円/月 みまもり、災害時に、リアルタイムで居場所確認ができるサービス
Filii 300円/月 お子様が安全にSNSをご利用頂けるためのサービス
クラウドバックアップ
by AOS Cloud
300円/月 電話帳・写真・動画・カレンダー・音楽等を自動バックアップ
UQ SNS セキュリティ
bu My Permissions
350円/月 WEBサービス・アプリの個人情報のアクセスを検知、アラートするセキュリティサービス
あんしんフィルター
for UQ mobile
無料 子供を危険なサイトやアプリから守る為のスマートフォン向けフィルタリングサービス
セキュリティーサービス 290円/月 不正アプリ対策、Web脅威対策、迷惑SNSや迷惑着信対策サービス
端末補償サービス 380円/月 故障時の端末交換サービス、修理サービスのほか、盗難・紛失時補償サービスを提供
繋がる端末保証 500円/月 UQモバイル以外で購入した端末も無償修理、または低価格にて有償交換
AppleCare+for iPhone 534円/月~ 修理保証とテクニカルサポートをiPhoneの購入日から2年間に延長されるなどのサービスを提供
Try UQmobile 無料 UQmobileのSIMと端末を151日間、無料で試すことができます。

こちらは、セキュリティ・保証関連のオプションサービスです。

UQあんしんパック

「UQあんしんパック」は、以下の3つのサービスをセットにしたお得なパッケージです。 本来、合計1,000円/月かかるコストが、パッケージなら月額500円で利用できます。

  • ■UQあんしんサポート(月額350円)
    スマートフォンの困りごとを電話と遠隔(リモート)操作でサポートしてくれるサービスです。 スマホ端末の初期設定方法やアプリケーションの設定だけでなく、パソコン機器のネット接続やWiFiルーターの設定もサポートしてくれます。
  • ■クラウドバックアップ by AOS Cloud(月額300円)
    スマホ端末のデータをクラウドサーバーに保存し、端末のデータ容量を増やしてくれるサービスです。 写真や動画などのデータ領域を大きく食ってしまうデータの保管にお勧めです。
  • ■UQ SNSセキュリティ by My Permissions(月額350円)
    WEBサービスやアプリの個人情報のアクセスを検出してアラートしてくれるセキュリティサービスです。 情報の漏洩やアカウントの乗っ取りなどのトラブルを避け、安心快適なネット利用を補助してくれます。

家族みまもりパック

「家族みまもりパック」は、2つのサービスをセットにしたセキュリティ関連のパッケージです。通常料金500円/月のところ、月額380円で利用可能です。

  • ■みまもりサービス by Family Locator
    このアプリをスマホにインストールしておけば、家族の居所を常に把握する事ができます。 子どもやシニア世代など、見守りの必要がある家族の安心・安全をサポートします。 リアルタイムで居所が分かるのはもちろん、過去7日間の位置データを確認でき、また「安全・危険エリア」を設定する事で、家族が危険な場所に立ち入った場合に、通知によって把握する事ができます。
  • ■Filli
    子どもが利用するSNSやスマホの利用データを取得・分析し、問題の早期発見、状況の見える化を実現します。

つながる端末保証

「つながる端末保証」は、Androidスマートフォン向けの端末保証サービスで、月額500円で利用可能です。

端末は、UQmobileで購入したものでも、他社購入端末やSIMフリー端末の持込みでも保証対象となります。 購入から1年以上経過した端末でも保証するため、他社からのMNP時に手持ち端末の持込みでも問題ありません。

1契約につき、年2回まで、1回の故障につき5万円を限度とした修理を実施。保証対象であれば、修理代金の支払いは不要で無償修理が提供されます。端末交換の場合には、毎年1回目は4,000円、2回目は8,000円の負担が発生します(回数は毎年リセット)。

AppleCare+ for iPhone

UQmobileで購入のiPhoneは、「Apple Care+」(月額534円~)に加入する事ができます。

購入場所に関わらず全てのiPhoneには、製品購入後1年間の「ハードウェア製品限定保証」と90日間の「無償サポート」が付帯しています。

「AppleCare+ for iPhone」に加入すると、Appleによる修理保証とテクニカルサポートが購入日から2年間に延長されます。故障や破損による修理は、画面の損傷は1回につき3,400円(税別)、そのほかの損傷は1回につき11,800円(税別)のサービス料で最大2回まで受けることができます。

こちらはAndroidスマホでは加入できません。

Try UQmobile(トライ・ユーキューモバイル)

「Try UQmobile」は、オプションサービスではありませんが、UQmobile独自のサービスの1つで、UQmobileのSIMと人気端末を無償で15日間借り受けてお試し利用ができる制度です。

SIMのみを借りた場合には、評判のUQmobileの通信速度を試す事ができます。通信速度が最も低下する昼12時台にどれ程の速度が出るのか、動画再生はスムースか、自宅や学校・職場などの電波状況の確認・節約モードの使い勝手など、データ通信のトコトン試す事ができます(通話は試せません)。

SIMのみを借りる場合は、お試しに利用する端末によって、SIMサイズを指定して借り受けます。 利用可能な端末かどうかを事前に「動作確認済み端末」で確認の上で申し込んでください。

端末+SIMのセットで借りた場合には、上記のデータ通信関連と共に、気になっていた端末の性能や機能を試す事も可能です。撮影した写真の出来栄えを確認したり、やり慣れたゲームをプレイしてみる等、端末を一緒に借りられる「Try UQmobile」ならではのお試しが可能です。

お試しの端末は、Huawei、SHARP、富士通などのAndroidスマホを常に7~8機種用意されていて、使ってみたい機種を指定してお試し利用を申し込みます(貸出中で希望機種が借りられない場合もあります)。 貸出端末に、iPhoneはありません。

しかも費用はSIMや端末の送料まで含めて全て無料で、全く自己負担はありませんので安心です。 ただし、貸し出しは無料でも、申込み時にはクレジットカードの登録が必要です(貸出品の紛失や破損、あるいは返却期限までに返却しない場合などは、相当額がクレジットカードに請求されます)。

ただし、利用期間はSIM・端末の配送も含めて15日間ですので、貸出期限必着でUQに届くように返送する必要があります。

Try UQmobileの詳細はこちら:【公式】Try UQ mobile|格安スマホ・格安SIMのUQモバイル

UQmobileの通信速度

UQmobileの通信速度は非常に高速安定しており快適で、大手キャリアの速度・品質に匹敵すると言われます。 同じMVNOという括りですが、他社とは全く異なる通信速度・品質を確保しています。

こちらは、iPhone 7とiPhone XSで計測したUQmobileの通信速度です。
iPhone7でも50Mbps超を連発ですし、最も速度的に厳しい昼12時台でも30~40Mbps超の速度がでています。さらに端末としての速度が向上している(ギガビット級LTE対応)iPhone XSでは、60~70Mbpsは当たり前、条件が整えば100Mbpsにも迫ろうかという速度を記録しています。

重要なのは平均値ではなく遅い速度

こうした通信速度の調査結果を見る際に、よく「中央値」とか「平均速度」などという数値を掲げる事がありますが、あまり意味はないと考えます。

と言うのも、高速通信ができている場合には何も問題なく、問題なのは速度が低下した場合です。 つまり、遅い時にどれだけ出るのかが重要であって、それを速い速度と合算して平均化しても無意味です。

「通信が集中するので仕方ない」というような表現も無意味です。 通信が集中すると言う事は、多くのユーザーが利用したい時間帯だと言う事ですから、集中時に速度低下を起こし実用速度を割込むと言う事は、言い換えれば「使いたい時に使えない」という事になります。

UQmobileには、そうした心配は一切必要ありません。 ピーク時(通信集中時)以外の、不必要とも思える高速通信を実現できる帯域を確保しているからこそ、ピーク時でも充分に速い通信速度の実現が可能なのです。

UQmobile自身が、MMD研究所の速度調査結果を掲載していますが、UQmobileとY!mobileのデータは体験的に納得がゆく数値ですが、逆にそれ以外のMVNOがこれだけの速度が出るかどうか、少々疑わしい気がします。おそらく、速かった調査結果と、遅かった調査結果の「中間値」や「平均値」ではないかと思います。

余談ですが、筆者が体験的に利用した限りでは、UQmobileとY!mobileと「DMMモバイル」を除くMVNOはここまでの速度は、常時出せないと思います。

au回線の上り速度は遅い

UQmobileだけでなく、au回線を使用した通信サービス全般に言えることですが、NTTドコモ回線、Softbank回線に比べて、上り速度が若干遅めという特性を持っています。

理由はかなり難しい技術的な内容なので、ここでは割愛しますが、auの上り通信速度は様々な事情によって、NTTドコモ回線、Softbank回線よりも遅い傾向にある事は確かです。

とは言え、実用性を損なう程の遅さではないので、特に意識しなければ気にならないレベルです。

参考記事:実はアップロード時の通信速度が遅いau その理由は? - 日経トレンディネット

低速時の通信速度

月間のデータ容量を使い切った場合や、任意で「節約モード(※)」に設定した場合の「低速」での通信速度です。

テストSIMが「データ高速」プランのため、低速は200kbps(※)となります。 所定の上限速度目いっぱいまで出ています。メールやSNS程度の利用であれば充分実用的です。

※節約モードとは
「節約モード」は、UQmobileが提供する、「低速度データ通信」で、時間やデータ容量に制限のない、いわゆる使い放題のデータ通信サービスです。

制限された通信速度は、「おしゃべりプラン」「ぴったりプラン」の2年縛りプランでは300kbpsとなり、それ以外では200kbpsとなり、無料で利用容量等の制限なく利用可能となります。

専用アプリで、高速⇔低速を切り替えたり、データ容量を使い切った場合の速度制限時に適用されます。

UQmobileのメリットとデメリット

UQmobileを実際に利用してみた分かったメリットとデメリットについて解説します。

UQmobileのメリット① 大手キャリア同等のデータ通信品質

UQmobileの最大の特徴は、やはり、その下り通信速度の速さと、安定性でしょう。

他のMVNOを全く問題にしないばかりか、大手キャリアをも凌ぐUQmobileの通信速度は、通信が混雑する、いわゆる「ピーク時」であっても速度低下にはほとんど無縁で、常時高速で安定したデータ通信を利用する事ができます。

スマートフォンは「電話機」である面と、「データ通信機器」でもありますので、データ通信が思うように利用できないのは、基本性能が劣っていると言っても過言ではありません。

「通信速度」の項でも解説したように、UQmobileの通信の速さと安定性はダントツのトップクオリティだと断言できます。

UQmobileのメリット② MVNOと遜色ない料金設定

「料金プラン」の項でも触れましたが、通話サービス(かけ放題等)をセットしたプラン料金は、ほぼ他社MVNOと差異がなく、この金額で、これだけの通信品質を提供されては反則に近いと言えるほどのものです。

もちろん、通話サービスが不要と言う事であれば、「おしゃべりプラン」「ぴったりプラン」は通信サービスが自動的にセットされてしまうので、無駄になってしまいますが、通話サービスが必要であれば、他社MVNOと同等の料金で、常時高速+超安定のデータ通信が使える分だけお得と言えます。

さらにUQmobileがさらに強いのは、「データ高速」「データ無制限」といった2年縛りとならない料金プランも提供している事です。

2年縛りのプランは、大手キャリアに近いもので、データ容量+通話サービスのセットプランで、MVNOと充分競合できる割安料金が魅力で、端末購入時には購入サポート(割引)が付与されます。

一方の、「データ高速」「データ無制限」プランはMVNOに近いもので、利用期間の制約は通話SIMの「最低利用期間1年」のみで2年縛りがない代わりに、通話サービスもセットされませんし、端末購入時の割引もありません。

大手キャリア的なプランと、MVNO的なプランを選択できる点がUQmobileのメリットになっています。

UQmobileのメリット③ iPhoneラインナップ

UQmobileは、大手キャリア以外でiPhoneを購入できる数少ないチャンネルの1つです。

日本は本来高級機のiPhoneを、普及機であるAndroidと同等の価格で購入できる世界でも珍しい国です。 その理由の多くは、大手キャリアが2年縛りとの交換条件で与えてきた「端末購入サポート(割引)」です。

大手キャリアに近いUQmobileでも、1~2年の型落ち機種によっては購入サポート付きでiPhoneを購入することができます。

現在、UQmobile版iPhoneのメインはiPhone 7です。

iPhone 7は、iPhone 6/6sと外観的な大きな違いはなく、新鮮味に欠けると言われますが、スマホ自体の機能・性能は、ある意味で「完成」したモデルと評されています。

それは、防水防塵機能と、Apple Pay機能の搭載の搭載です。

長年、iPhoneに足りないものと言われていた「防水」機能が搭載された事で、4.7インチ型ディスプレイ搭載iPhoneの完成形と言われます。

さらに、Apple Payを搭載した事で、コンビニなどの店舗や、電車・バスなどの交通機関でキャッシュレス決済が可能になっています。

ユーザー満足度でも高い評価

こちらの図は、MMD研究所が実施した「2019年3月格安SIMサービスの満足度調査」からの抜粋ですが、格安SIM事業者上位9社のユーザー満足度を示したグラフです。

濃い緑「とても満足」の比率は25.3%でトップ、薄い緑「やや満足」を合わせた比率は84.6%となり9社中トップの満足度となり、半年前の調査でトップだったmineo(今回82.0%)を抜いてトップに立ちました。

・利用中の格安SIMサービスの項目別満足度 TOP5 サービス抜粋表(各サービス n=150)

総合満足度
1位 UQ mobile 84.6%
2位 OCN モバイル ONE 83.3%
3位 mineo 82.0%
4位 IIjimo 80.6%
5位 LINEモバイル 79.3%
コストパフォーマンス
1位 mineo 90.7%
2位 LINEモバイル 86.0%
3位 UQ mobile 84.6%
4位 IIjimo 84.0%
5位 OCN モバイル ONE 84.0%
端末ラインナップ
1位 楽天モバイル 41.4%
2位 UQ mobile 31.4%
3位 BIGLOBEモバイル 30.6%
4位 mineo 29.4%
5位 イオンモバイル 29.3%
端末のお得さ(セット端末の安さ)
1位 楽天モバイル 54.0%
2位 UQ mobile 49.3%
2位 イオンモバイル 38.6%
4位 OCN モバイル ONE 35.4%
5位 BIGLOBEモバイル 32.0%
データ通信品質・安定性
1位 UQ mobile 82.7%
2位 LINEモバイル 60.0%
3位 mineo 54.7%
4位 OCN モバイル ONE 52.7%
5位 IIjimo 52.0%
手続き・サポート対応の良さ
1位 mineo 62.0%
2位 UQ mobile 60.6%
3位 イオンモバイル 56.6%
4位 BIGLOBEモバイル 52.0%
5位 LINEモバイル 50.7%
保障サービスの充実度
1位 イオンモバイル 30.0%
2位 mineo 28.6%
3位 LINEモバイル 28.0%
4位 UQ mobile 27.3%
5位 Y!mobile 25.3%
通話定額
1位 UQ mobile 52.9%
2位 Y!mobile 52.2%
3位 楽天モバイル 47.5%
4位 LINEモバイル 32.3%
5位 mineo 30.1%
データオプション
1位 UQ mobile 52.7%
2位 LINEモバイル 46.0%
3位 mineo 42.0%
4位 IIjimo 36.0%
5位 BIGLOBEモバイル 34.0%
サービスブランドの信頼性
1位 UQ mobile 66.7%
2位 IIjimo 63.3%
3位 mineo 62.0%
4位 OCN モバイルONE 61.3%
5位 BIGLOBEモバイル 56.0%
料金プランの豊富さ
1位 イオンモバイル 68.0%
2位 mineo 66.0%
3位 LINEモバイル 61.4%
4位 OCN モバイルONE 61.3%
5位 IIjimo 58.0%

▶2019年3月格安SIMサービスの満足度調査

こちらは同じ調査結果から、サービス項目ごとの満足度を、各項目上位5社ずつ抜き出したデータですが、UQmobileは、総合を含む全11項目中5項目でTOP、2~3位が4項目、4~5位が1項目で、TOP5にランクインしなかった項目はたった1つ「料金プランの豊富さ」でした。

項目中、注目すべきはやはり「データ通信品質・安定性」です。 この項目のみ、1位と2位の差が20ポイント以上の開きがあり、如何にUQmobileがデータ通信において多くのユーザーから満足度を得ているかの証左ではないかと思います。

多くの項目で高い評価を受けると共に、データ通信に関してはダントツの信頼と満足度を得ているUQmobileは今最もお勧めの格安通信サービスと言えそうです。

UQmobileのデメリット

通信速度や通信安定性を重視する筆者にとってUQmobileは、あまりデメリットのない通信会社でもあります。

強いて挙げるとするならば、以下の4点になるかもしれません。

料金の分かりにくさと2年目の割高感

2年縛りプランに関してですが、料金プランが分かりにくいという評判を聞く事があります。

通話サービスが「かけ放題」と「無料通話」の2通りで、データ容量でS・M・Lの3タイプの組合せで、6通りのプランがあり、別に、2年契約ではないプランが、「データ高速」「データ無制限」があり、各々に音声通話機能付きと、データ専用プランがあり、合計で10種類の料金プランを提供しています。

「イチキュッパ割」で、契約初年は毎月-1,000円の割引になりますが、2年目はこれが無くなります。 初年が割引されていて安くなっていたのですが、どうしても、2年目に料金が上がったような錯覚をしてしまいがちで、2年目は料金の割高感を感じてしまいます。

オンライン契約では口座振替を指定できない

店舗での契約の場合には、料金支払い方法に、クレジットカード決済と口座振替を指定できますが、オンライン契約の場合と、他社からのMNP転入の場合には、口座振替がしていできず、クレジットカード決済が唯一の支払方法となります。

更新月が1か月間しかない

これも2年契約プランに関してですが、「おしゃべりプラン」「ぴったりプラン」は、課金開始日を含む月を1ヶ月目として、25ヵ月目の月末までを契約期間と定めており、25か月目を「契約満了月」、26か月目を「更新月」と定めています。

大手キャリアでも更新月を延長している中、UQmobileは26か月目の1か月間だけなので、MNP転出を検討される場合には手続き開始のタイミングを熟考する必要があります。

2年契約プランから、2年契約以外プランへ変更できない

プラン変更について制限があります。 2年契約プランの「おしゃべりプラン」「ぴったりプラン」は容量変更も含め6種類を自由に変更可能です(翌月月初から適用)。

また、2年契約でないプラン「データ高速+通話」「データ無制限+通話」プランから、2年契約プランへのプラン変更も可能で、適用は翌月月初からとなります。

ただし、2年契約プランから、2年契約でないプラン「データ高速+通話」「データ無制限+通話」プランへの変更はできません。

データプレゼントやシェアプランの導入

これはデメリットと言う事ではなく、こうしたサービスも導入して欲しいという要望です。

ユーザー同士、家族間などで、余ったデータ容量をプレゼントできるような仕組みや、家族間・個人複数回線間でデータ容量のシェアがかのうであれば、さらに使い勝手が向上すると思いますので、是非、導入を検討してほしいサービスです。

UQmobileのライバルとの比較

UQmobileのライバルは、何と言ってもY!mobileでしょう。 UQmobileとY!mobileはライバルとして、メディアなどでもよく比較されています。

両社は似ているようで、実は様々な違いがあます。

Y!mobile 機能やサービス UQ mobile
余ったデータ容量の繰越し
低速モード(節約モード)
制限時通信速度 200/300kbps
10分 通話サービス~かけ放題
通話サービス~無料通話 60・120・180分
2年縛り+自動更新なしのプラン 2プラン
専用アプリ あり
無料お試し制度 あり
親キャリア端末 SIMロック解除不要で利用
販売端末のSIMロック Android SIMフリー
販売端末のSIMロック iPhone

この一覧を見ると、意外なほどUQmobileにはあって、Y!mobileにないものが多いのです。

データ繰越し

「データ繰越し」ができない通信会社はY!mobile以外では聞いたことがなく、UQmobileのメリットというよりはY!mobileのデメリットと言えるかもしれません。

UQmobileは速度制限時でも、2年契約プランは300kbps、それ以外は200kbpsで通信可能ですが、Y!mobileの低速時の通信速度128kbpsで大手キャリアそのものです。

データ繰越し

UQmobileでは、通信速度を低速200~300kbpsに抑え、時間・容量無制限でデータ通信を利用可能な節約モードが利用可能です。これは大手キャリア・サブブランドにはないMVNO特有のサービスです。

また、データ容量を使い切った場合でも、UQmobileは低速200~300kbpsでデータ通信が可能ですが、Y!mobileは 大手キャリアと同じ128kbpsになってしまいます。

UQmobileは、データ残量確認・高速⇔低速切替・データ追加チャージ・My UQmobileログインなどの機能を備えた「UQmobileアプリ」を無償で配布しています。Y!mobileはWEBからの残量確認・手続きになります。

通話サービス

UQmobileのかけ放題は5分ですが、Y!mobileは10分かけ放題で、数少ないY!mobileの優位点です。

ただし、UQmobileには「無料通話」の選択肢があるので、必ずしも通話サービスはY!mobileが優れているとは言い切れません。

無料お試し制度

Y!mobileに限らず、無料お試し制度を導入している通信会社はほとんどありません(イオンモバイルが実施)。

販売端末のSIMロック

Y!mobileの場合は、半場される全ての端末がSIMロックされていますが、UQmobileはAndroid端末はSIMフリーの状態で販売しています。iPhoneはauのSIMロックとなっています。

このように、同じように見えるUQmobileとY!mobileですが、実は以外に違いが多いので、比較の際にはその辺りを充分に検討される事をお勧めします。

実際に使用してみた感想~筆者所感

正直に言って、筆者が何も制約や目的なしに利用するならUQmobileを選びます。

以前は実際にメイン回線にUQmobileを利用していましたし、年に1~2回はテストのためにデータ通信SIMを契約して利用しますが、いつ利用しても満足度が高く、ほとんどデメリットを感じない通信サービスです。

ほとんど大手キャリアと違いを感じられない、常時高速で安定性抜群のデータ通信に対して設定されている料金はあまりに安いと感じます。

ただ残念なことに、筆者が1日のほとんどを過ごす事務所は、auの電波状況が悪く、特に電話の3G回線の接続が悪いため、他のSIMを利用しています。

通信会社の「質」や「満足度」は人によって評価点が異なりますが、通話に関してはどの通信会社でも品質の差はありませんので、違いが生じるとすればデータ通信です。

料金が安い、自分にピッタリのプランがある等でSIMを選ぶ事がありますが、筆者は、「快適なデータ通信」を「基本性能」と捉え、それがまず根本にあった上での料金やプランのバリエーションだと考えています。

いくら割安な料金設定でも、いくら豊富なプランが提供されていても、基本性能である「通信」が不満足では、決してその通信会社への満足度は高くならないと考えているため、格安SIMを選ぶ際には、通信速度や安定性などを重視しています。

故に、2016年に最初にUQmobileと契約して以来、筆者のお勧めSIM筆頭は常にUQmobileです。

UQmobileの端末ラインナップ

UQmobileでは、常時7~8機種のAndroidスマートフォンをラインナップしています。 2年契約プランでの契約の場合には、「マンスリー割(端末購入サポート)」が付き、端末を割安に購入する事ができます。 「データ高速」「データ無制限」の音声通話プランの場合は、「マンスリー割」は適用されません。

マンスリー割について

2年契約を条件に、端末購入をサポート(割引)になる仕組みで、24回分割払いの場合には、プラン料金+機種分割代金-マンスリー割の金額を支払います。一括購入の場合には、申込み時に端末代金を一括で支払い、毎月の支払いは、プラン料金-マンスリー割の金額となります。

途中で解約・MNP転出の場合には、「契約解除料(9,500円)」が請求されますが、マンスリー割も中止となり、実質的な端末購入額は24回分のマンスリー割を受けられない分だけ割高となります。 分割払いの場合には、マンスリー割が適用されない残債を一括で請求されます。

UQmobileで販売されるAndroidスマートフォンは、SIMロックのない「SIMフリー」端末です。

UQmobileで販売されるiPhone

auのほぼサブブランドと言われるUQmobileは、au版iPhoneをKDDIグループではau以外で初めて販売した通信会社です。

iPhone5sから始まったUQmobile版iPhoneは、iPhone 6s/iPhone SEを加え、現在は、iPhone 6s(4カラー)・iPhone 7(4カラー)で「32GB」「128GB」の2タイプをラインナップしています。

UQmobileでは販売されるiPhoneは、auのSIMロックがかけられています。

SIMロック解除ルール

UQmobileが販売したスマートフォンで、SIMロック解除対象となるのは、iPhone6s・iPhone SE・iPhone 7の3機種のみです。AndroidスマホはSIMフリーで販売されているため、SIMロック解除は不要です。

  • ・ 端末購入から101日以上が経過している事(一括払い購入除く)
  • ・ または、SIMロック解除実績があり、前回のSIMロック解除から101日以上経過している事
  • ・ SIMロック解除を希望するのが、端末個入者本人である事
  • ・ UQmobile通信サービスに付帯する料金に滞納がない事
  • ・ ネットワーク利用制限製品出ない事
  • ・ 端末に故障がある場合は、故障修理が完了してからの手続きとなります。

UQmobileで利用可能なスマートフォン

スマートフォンは大きく、AndroidとiPhoneに分ける事ができます。

iPhoneはAppleだけが開発・製造・販売しているため、モデル(機種)シリーズが単一で分かりやすいのですが、Androidスマホは、OSをGoogleが提供し、端末は製造メーカーがそれぞれに開発・製造し、機種名も全く統一性がなく、機種名を聞いただけで、発売時期や機能・性能を把握する事はほぼ不可能です。

従って、手持ちのスマホをUQmobileで利用したい場合で、端末がAndroidスマホの場合には、個別に「動作確認済み端末」で利用可能かどうかを確認する必要があります。

動作確認済み端末一覧:動作確認端末一覧│格安スマホ/SIMはUQ mobile(モバイル)

iPhoneの場合は、機種名で利用可能か否かが明確に分かります。

端末 ドコモ版 au版 UQ版 Softbank版 SIMフリー版
iPhone 5s
iPhone6/6Plus -
iPhone6s/6sPlus 〇(6s)
iPhoneSE
iPhone7/7Plus 〇(7)
iPhone8/8Plus -
iPhone X -
iPhone XS/XS MAX -
iPhone XR -
〇:SIMロック解除不要で利用可△:SIMロック解除で利用可×:SIMロック解除・利用不可

〇印の機種であれば、SIMロック解除不要でUQmobileの通信サービスが利用可能です。

△印の機種は、SIMロック解除すれば利用可能、×印の機種はSIMロック解除ができません。

UQmobileの解約手順と注意点

UQmobileを確約・MNP転出する際には以下のような手続きと手数料が必要となります。

MNP制度を利用した他社への乗換え時の注意点

MNP予約番号(※)を取得し、乗換え手続きを行います。

■UQmobileお客様センター 0120-929-818(9:00~21:00)

※MNP予約番号には15日間の有効期限があり、これを超えると手続きは全て無効となり、乗換え前の通信会社との契約が継続することとなります。UQmobileは更新月が1か月間ですので、有効期限切れでやり直す場合、更新月を超えてしまい、新たな2年契約が始まってしまうケースがありますので要注意です。

なお、データSIMに付帯する識別番号も「090」「080」等の局番がありますが、あくまで識別番号であり、電話番号ではないため、MNPによって、番号を持って他社へ乗り換える事はできません。

更新月以外、最低利用期間内のMNP転出時のコスト

また、MNPを「更新月以外」または「最低利用期間内」に実施すると、非常に高額なコストがかかります。

「更新月以外」または「最低利用期間内」の他社転出には、契約解除料9,500円の他に、MNP転出手数料3,000円(契約から6か月以内の転出は6,000円)の手数料がかかります。 さらに、乗換え先の通信会社の初期手数料も必要なため、最低でも15,000円超のコストがかかります。

通常の解約の場合の注意点

現在の電話番号を破棄し、UQmobileとの契約を終了する事を「解約」と言います。 解約の場合でも、更新月外・最低利用期間内の場合には、「契約解除料」9,500円が課されます。

ただし、2年契約プランの場合の「更新月」、2年契約以外のプランの「最低利用期間経過後」、及びデータSIMの場合には、解約に関する別途費用はありません。

2年契約と最低利用期間のルール

UQmobileは、課金開始日を含む月を1ヶ月目として、25ヵ月目の月末までを契約期間と定めており、25か月目を「契約満了月」、26か月目を「更新月」と定めていますので、「2年契約+自動更新」の場合は、26か月目の「更新月」の1か月の間に、解約やMNP転出を完了しないと、次の「2年契約」が始まり、このサイクルを繰り返します。

「最低利用期間」の場合は、課金開始日を含む月を1ヶ月目として、12か月目までを「最低利用期間」と定めており、この期間内の解約・MNP転出には、契約解除料が請求されます。

「最低利用期間」は最初の12か月間のみで、繰り返さず最初の1課のみで終了します。

※開通月と解約月の料金
UQmobileの料金は、開通月も解約月も「日割り」となります。
開通月は「初月無料」にはなりません。
解約時には、即日通信できなくなり、月末まで利用する事はできません。

UQmobileの各種手数料

SIMパッケージ代金(初期費用) 3,240円 契約時のみ
SIM発行手数料 なし UQ mobileはSIM発行手数料がありません
機種変更手数料 3,240円 機種変更時
MNP転出手数料 3,240円 契約から6か月以内は6,480円
契約解除料 10,260円 開通月から13か月目まで
データ追加チャージ 216円 100MB
540円 500MB

UQmobileには、上記の手数料が設定されています。

契約時に必要な「初期費用」は、SIMパッケージ代金(他社で言う契約事務手数料)3,000円+税のみで、UQmobileにはSIM発行手数料の設定はありません。

機種変更時には、3,000円+税の手数料が発生します。
MNP転出時には、3,000円+税の手数料が発生しますが、契約から6か月以内の転出の場合の手数料は6,000円+税となります。

2年契約プランの「更新月」、及び、その他プランの最低利用期間内の「解約」「MNP転出」には契約解除料が発生します。

データ容量を使い切った際の追加購入は、100MB/200円+税、500MB/500円+税の2種類があり、500MBの方が割安な設定です。なお、追加チャージした容量は翌月に繰越すことができます。

UQmobileの契約完了・初期設定

UQmobileとの契約が完了すると、申込み完了のメールが届き、その後、配送手配完了のメールが届きます。

配送手配完了のメールから1~2日後に、SIMや購入品が届きます。

SIMが届いたら、まず最初にすべきことは、「MY UQ mobile ID」の登録です。任意のID・パスワードを登録し、My UQmobileにログインできるようにする必要があります。ID・パスワードを登録すると、「新規ID登録完了のご案内」というメールが届きます。

My UQmobileでは、料金確認やプラン変更、消費データ容量の詳細確認等が可能です。

端末の初期設定(APN設定)

スマートフォンをUQmobileの通信サービスで利用するためには、端末の初期設定が必要となります。 ただし、UQmobileで購入した端末については設定済みで届きますので、事前の設定は不要です。

初期設定を行う際には、設定を行うスマホ端末の電源をOFFにし、充電ケーブルなどの接続しているコード・ケーブルの類は全てはずしておきます。

UQmobileのSIMは、切り取る大きさで「micro」サイズと「nano」サイズ両方に使用できるマルチSIMです。 利用する端末のSIMサイズに合わせて切り取ってください(ハサミなどを使わなくても指で切り取る事ができます)。

APN設定

APNとは「Access Point Number(アクセスポイント名)」の略で、接続先のことを指します。 APN設定は、AndroidスマホとiPhoneでは設定方法が異なるため、個別に解説します。

AndroidスマホのAPN設定

「設定」→「その他(もっと見る)」→「モバイルネットワーク」へ進みます。

さらに、「アクセスポイント名」→「APN」へ進み、「UQmobile」のAPNが登録済みであればこれを選択します。Android端末のAPN設定はこれで完了です。

UQmobileのプリセットがない場合

「APN」にプリセットがない場合は、ページ右上の「+」から手動でAPNを設定します。 設定情報は以下の通りです。設定し終えたら「保存」から設定を保存します。

代表的な設定項目名 設定値
APN名、アクセスポイント名 uqmobile.jp
APN、APN設定 uqmobile.jp
ID、ユーザーID、ユーザー名 uq@uqmobile.jp
Password、パスワード uq
認証タイプ、ppp認証タイプ、暗号タイプ CHAP
APNプロトコル IPv4v6、IPv4/IPv6
APNタイプ default,mms,supl,hipri.dun

▶ネットワーク設定方法│格安スマホ/SIMはUQ mobile(モバイル)

※APNプロトコルを「IPv6」で選択した場合、通信できなくなります。

iOSの場合

iPhoneやiPad等のiOS端末のAPN設定は、「プロファイル」のインストールによって実行します。

プロファイルは、iPhone5/5s/5c用と、他のiPhone6以降の端末とで異なるプロファイルを使用するので要注意です。

プロファイルなしでUQmobile回線が利用できる場合あり

iPhone6s/6sPlus・iPhoneSEの一部のiOS端末で、プロファイルをインストールしなくても、SIMを装着するだけで自動的にAPN設定が行われる機種があります。

理由はUQmobileでも正確には把握していないようですが、「UQ版のiPhone5sを取扱うようになった流れで、iPhoneを取扱うキャリアとAppleに見なされた事による」のではないかと言う事です。

UQmobile詳細解説 まとめ

ここまで見てきたように、UQmobileは、分類上は「MVNO」ですが、その企業としての成り立ちやキャラクター、グループ内での役割など、他のMVNOとは全く異なります。

同じMVNOという括りでも、「WiMAX」回線を保有するMNOである事は非常い大きく、分かりやすいく表現すれば「お金持ち企業」であると言う事が、4GLTE回線を潤沢に借りる事もできますし、その結果として、常に高速安定した通信を提供できるという、通信会社としての特徴にもなっている訳です。

UQmobileを理解しようとする場合、この辺りを把握する事が重要だと感じます。

もちろん、通信会社選びのポイントは、通信速度ばかりではなく、料金の安さやプランの豊富さも、人によっては大きな選択理由になるでしょう。

また、UQmobileにも弱点はあって、いわゆる「カウントフリー」と呼ばれる通信量無料化サービスがない事、プレフィックス電話などの、通話料金の割引サービスがない事などが大きなマイナスに感じる方もいるかもしれません。

ただ、筆者としては、通信会社を選ぶ以上、いくら料金が安くてもプランが豊富でも、基本となる通信が遅く貧弱では、本末転倒ではないかと思います。

まず基本の通信がしっかり高品質で提供された上に、安い料金や豊富なプランがチョイスできる事が理想と考えます。

そうした意味において、UQmobileはかなり平均点の高い格安通信サービスではないかと思います。

もし、通信混雑など関係なく快適な通信を手に入れたければ、UQmobileを候補に通信サービス選びをしてみてください。