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各所で販売不振が伝えられているiPhone XRですが、NTTドコモでは11月26日からiPhone XRを「購入サポート」対象機とし、各種値引きと併せると64GBモデルで3万円台前半という破格のプライスを掲げました。
発売から1か月あまりのiPhoneを値下げするという、思い切った施策に出たドコモですが、果たしてその効果はあったのでしょうか?
「BCNランキング」の集計による、国内のスマートフォン販売数ランキングで、ドコモの値下げ前と、値下げ後のランキングを比較してみます。
こちらは、ドコモの値下げ前のランキングで、集計期間は、11月5日~11月11日です。
TOP3は大手各社のiPhone8 64GBモデルが入り、発売直後は4位~6位に付けていたiPhone XRがランキングを落としたタイミングでの集計でした。
HuaweiやソニーのAndroid端末に4位・5位を奪われています。
こちらは、同じくBCNランキングがまとめた11月23日~11月29日までの販売数ランキングです。
NTTドコモの値下げ以降のデータは3日分しか含まれていませんが、特に値下げの効果とみられるような動きはありません。
特徴的なのは、NTTドコモのiPhone XRはTOP10にも顔を出していない一方でiPhone Xが5位に復活している事です。
iPhone XSと同等の外観と性能差も少ないより上級機に近いXが選ばれたか、あるいは、値下げの効果が表れるのに時間がかかっているのか……明確な理由は分かりませんが、現状ではiPhone XRの値下げ効果はランキングには影響していないようです。
こちらは、iPhone XSを挟んで、iPhone X・iPhone XRの主な仕様を比較したものです。
iPhone XRは最新モデルだけあって、「A12Bionic」チップを搭載、深度コントロール付きのポートレートモードを装備しています。
また、ディスプレイサイズは6.1インチのiPhone XRをピンク背景にしていますが、ユーザーによっては必ずしも大きい方が良いと感じる訳ではありません。
それ以外ではiPhone Xが同等か、場合によっては上回るスペックを有しています。
さらに外観でも、ポップでカラフルなボディカラーとシングルカメラ、シックで高級感のあるiPhone Xのボディカラーとデュアルカメラという違いもあります。
NTTドコモでMNP転入時にiPhone X・iPhone XRを購入する場合、Xが20,736円(分割時864円/月)に対して、XRは値下げされた金額からさらに「iPhoneデビュー割(8,424円)」が割引きされて31,104円(分割時1,296円/月)となり、iPhone Xの方が総額で1万円以上も割安ということになります。
こうした様々な条件を比較してみると、筆者でもiPhone XRよりもiPhone Xを選びそうです。
もちろん、今後iPhone XRが盛り返す可能性もありますが、どうしても筆者の目にはあのiPhone 5cの轍を踏んでしまう将来が見え隠れしています。
source:NTTドコモ
source:bcnretail